営業職を3年間。その他の職種を14年間。 合計17年間、広告会社の電通で働いて、昨年12月からは酒屋の経営をしている。 そんな転職の経緯は以前も書いたので、今日は17年間の電通生活について書いてみようと思う。 テーマは「内勤」。 電通の内勤とは、外に出て広告主と折衝する営業以外の、社内でデスクワークをする職種のことを指す。パッと思いつくのは「クリエーター」や「プランナー」と呼ばれる界隈の人たちのことだ。 この17年間で、内勤は凄まじく変化した。 私も何度肩書きが変わったか思い出せない。実はこの職種や肩書きの変化は、業界の変化と大きく携わっていた。 これらの変化を、例によってパワポで解説してみる。 今日はそんな話。(読了まで約5分) ◾️電通の人=メディアの人まずは私が入社した2007年を振り返ってみようと思う。 まだ「4マス」という概念が存在していた頃だ。4マスとは、4大マスメディアの略称
部下の報連相はアテにならない理由 私が2002年に設立した北の達人コーポレーションは、自社ブランドの化粧品や健康食品を通信販売する会社です。12年には株式を上場し、16年以降の4年間で売り上げが約5倍、営業利益が約7倍になるまで急成長を遂げました。ところが、20年ごろ、成長がストップしてしまいました。 北の達人コーポレーション 代表取締役社長 木下勝寿 2002年「株式会社北の達人コーポレーション」設立。独自のWebマーケティングを強みとして東証プライム上場を成し遂げ、一代で時価総額1000億円企業に。著書に『チームX』(ダイヤモンド社)など。 通信販売の売り上げは、広告のクオリティに大きく左右されます。当社はこだわりの商品開発とともに、Webマーケティングを武器に業績を伸ばしてきました。その効率化を追求するあまり、成功事例を踏襲した広告づくりが多くなっていたのです。当社だけではなく、We
消費者庁は2023年8月1日、オンライン家庭教師サービスを提供する企業が自社Webサイト上で掲載していた「満足度No.1」などの調査結果に客観性がないとして、景品表示法(優良誤認など)に基づく課徴金6346万円の納付命令を出した。非公正な「No.1調査」がもたらした事案である。そんな矢先、「○○○社様の“No.1”を証明します!」との件名で、多くの企業のマーケティング従事者にメールが届いた。 つい先日、筆者のメールBOXに、社内の同僚、および社外の友人・知人から「こんな宣伝メールが届いた」とメールが転送されてきた。 「貴社の“No.1(ナンバーワン)”を証明します」と題した、「No.1調査」の紹介(売り込み)メールだった。送信元は大手信用調査会社、東京商工リサーチ(東京・千代田)だ。メール文面は以下の通り。 消費者は商品購入時に一番売れているなどの“実績”を重視する傾向があります。 そのほ
消費者庁は2024年2月末から3月中旬のわずか2週間あまりの間に、12社の「No.1広告」について、景品表示法違反(優良誤認)に基づく措置命令を出した。消費者庁がNo.1広告に本腰を入れて摘発に乗り出している。消費者庁は現在、No.1広告の実態調査に取り組み中。今秋にも調査結果を公表する。 購入・利用したこともない調査モニターにWebサイトのイメージを尋ねて「満足度No.1」をうたう、ずさんな調査・広告手法に消費者庁が動いた(画像:barks/stock.adobe.com) 「おすすめしたいダイエットサプリ No.1」「施術満足度No.1 痩身エステ」「カリキュラム充実度No.1」「おかげさまで5冠達成」――。 こうした表現で自社商品・サービスの人気や満足度でNo.1を連呼する、いわゆる「No.1広告」の摘発に、消費者庁が本気で取り組み始めた。 2024年3月1日、消費者庁は、海外Wi-
電通のプロジェクトチーム「DENTSU DESIRE DESIGN(デンツウ・デザイア・デザイン)」は3月22日、2021年から実施している「心が動く消費調査」の最新結果をもとに、人間の消費行動に強く影響を及ぼすドライバーとなる感情を分析した「11の欲望」を更新・発表した。 「DENTSU DESIRE DESIGN」は、人間の消費行動に強く影響を及ぼすドライバーとなる感情を「欲望」と定義し、消費者が消費に至るまでの動機や行動を研究するプロジェクト。 同チームでは、お金を払って買ったものや体験で、心が満たされたり、テンションが上がったり、感動・刺激を受けたなど、良い気分・気持ちが得られた消費を「心が動く消費」と定義。その背景に人々がどのような「欲望」を持ち、それが人々の消費行動に影響を与え、次の消費にいかにつながっていくかを定期的に調査しているのが「心が動く消費調査」だ。 今回発表されたの
作業服大手のチェーン・ワークマンが2月5日、2024年3月期の業績予想を下方修正した。通期の売上高に当たる営業総収入は、1365億7600万円から1349億9300万円に。純利益は、175億6300万円から160億3000万円に、およそ1割ほど引き下げられた格好だ。 近年、ワークマンは専務・土屋哲雄氏の「しない経営」「エクセル経営」という方針で大きく業績を拡大し、インタビューや書籍などでも注目を集めていた。それだけに、今回の下方修正は、話題性をもって報じられたニュースとなった。 下方修正の理由自体は、タイミング的な問題も大きく、業績的には今のところ大きな問題はなさそうだが、筆者が興味深く思ったのは、そのニュースに対するコメントに、なぜか「アンチワークマン」的なものが多いことだ。 実はここには「ワークマン」をめぐるイメージの問題、そしてブランドがイメージを変更していく「リブランディング」の問
バーガーキング・ジャパン @BURGERKINGJAPAN バーガーキング・ジャパンの公式アカウントです。商品情報のほか、Twitter限定情報を配信することも!? 1名でつぶやきを発信しているため、お返事はお約束いたしかねますことをご了承ください。 burgerking.co.jp/dist/store.html バーガーキング・ジャパン @BURGERKINGJAPAN 【注意】 今年のバーガーキングはハロウィーンイベントの会場ではありません。 10/31(火)「バーガーキング渋谷センター街店」は臨時休業いたします。 #臨時休業 #バーガーキング #ハッピーハロウィーン pic.twitter.com/fcEsOBHZ4Q 2023-10-27 11:00:02
コンサルの雄がまた一歩、広告会社の縄張りに踏み込んだ。 アクセンチュアは10月2日、広告・PR会社のベクトルから子会社のシグナルを買収した。 シグナルは2005年、ベクトルが手がけるPR案件におけるデジタル対応を目的に設立された。そのため複数のPR子会社を抱えるベクトルグループ内でも、SNSコンサルティングやWeb制作、インフルエンサー活用など、デジタルマーケティングに強い。 一方のアクセンチュアは目下、急速にマーケティング領域を強化しており、数年前からシグナルの買収を模索してきた。PRのデジタル化が進む中、ベクトル内で子会社間の事業領域が重複していたこともあり、今回のM&Aが実現した。買収額は非開示だが、ベクトルは株式の売却益で約17億円を計上する。 実は広告代理店で世界2位 アメリカの広告業界専門誌『アドエイジ』によると、実はアクセンチュアは世界のエージェンシー(代理店)の売上高で、イ
ブランディング・マーケティングに携わる担当者や広告代理店の方々にとって、データ活用の先にある、マーケティングをより効果につなげるためのヒントやアイデアを提供する「DMM次世代マーケティング」。本記事では、亀山敬司氏と南坊泰司氏による「ブレイクスルーを起こすために必要なマーケティングのアプローチ」のセッションの模様をお届けします。本記事では、現代社会の生活者の動向を踏まえながら、企業がどのように生活者と関係性を築けばよいのか、そのヒントを探りました。 DMM亀山氏×南坊泰司氏が対談 亀山敬司氏(以下、亀山):どうも、DMM亀山です。今回はマーケティングにとても強いと言われている南坊さんに来てもらいました。よろしく。 南坊泰司氏(以下、南坊):よろしくお願いします。私はマーケティング・ディレクターの南坊泰司と申します。株式会社NORTH AND SOUTHと、株式会社manage4という2つの
「ブランドツイッター」の変遷のまとめは、このVultureの記事が年代ごとにまで分けていて見事だ。 「では、次に何が起こるかは誰にもわからない。インターネットは今やアテンション・エコノミーだ。広告は誤った情報を与え、文化に溶け込むようにデザインされている。誰もが無関係ではいられない。だからこそ、気を引き締めて、次のことを覚えておいてください。ブランドTwitterの円弧は不条理で、売上に向かって曲がっていく。」 SNSの発達とインターネット文化の変化に伴い、ミームやスラング、人気のセレブや話題のニュース、そしてSNSアカウントの「ノリ」も変化してきた。今やブランド(または企業)がまるで「面白い個人」のような投稿をし、「バズる」ことでアカウントのフォロワーやエンゲージメントを増やすことに勤しんでいる。著名なアカウントだとBagel BitesやArby'sなど、「大衆向け」の飲食店チェーンや
この動画を見つけた発端は、大好きな2コマ漫画作家である犬犬さん(@inu_eat_inu)のTwitterでした。子育ての面白さや大変さをコミカルな2コマ漫画で配信してくれる犬犬さんが、この動画の企画に関与しているというツイート。最初はクスリと笑いながら軽い気持ちで見た動画でしたが、だんだんと重大なことに気づき始めました。 広告戦略とクリエイターの役割が、遂に大きく転換している。 既に色々な研究者やマーケッターの皆さんが提案し、提唱してきたことなので今更感はありますが、日本の広告の始祖であり牽引者たるサントリーがこの動画を公開したことで、遅ればせながら私もガツンと気付かさました。このnoteでは私なりの気づきをまとめてみます。 偉大な広告企業サントリーとキラキラ広告サントリーといえば日本の広告の歴史を作ってきた企業であり、広告によって日本の食文化を開拓し、日本人を啓発してきた会社であること
映画『君たちはどう生きるか』(7月14日公開)は、14~16日の全国週末興行成績で堂々の1位を獲得した(興行通信社)。しかし真に驚くべきは、この映画が、事前情報のほとんどない、言わば「NO宣伝戦略」を採ったことだった。まずは筆者が、事前情報のまったくないまま、初日・初回上映を観たレポートをお届けしたい(本記事の論旨もかんがみ、ネタバレは一切ない)。 7月14日(金)早朝。初日・初回上映を、近所のシネマコンプレックス(シネコン)に観に行く前に、念のためネットを見た。 ORICON NEWS「宮崎駿監督10年ぶりの新作『君たちはどう生きるか』謎に包まれたまま14日より公開」という記事が掲載されている。また、映画の公式サイトはなく、東宝のサイト内には、ただ「君たちはどう生きるかシアターリスト」があるのみ。 「しめしめ」と思った。「余計な情報が入ってくる前に、まっさらな目で観てやろう」と思った。事
(追記あり)Togetterの広告は女子中学生を手ごめにしようとする会社員のマンガを載せたりするのが嫌で、はてブがドメイン非表示の機能を追加したときには真っ先にTogetterを入れた。 その機能追加の記事へのブコメは「Togetterを入れた」の連続で、とぅぎゃったんは「広告は調整するから入れないで」みたいなブコメを書いていて担当者は大変だなと思ったものだ。 しかし今のTogetterはどうだろうか。BLの広告を堂々と載せている。多様性に配慮したのか? いやそういう「調整」を望んでいたわけではない。エロ広告は単価が高いのかもしれないが不快だからやめてくれ。 「そういうのを見てるからエロ広告が出るんだろう」…そう思う? Togetterでエロ以外の広告しか出たことがない人なんているの? 追記はてブトップを見たらホッテントリに入っていて驚いた。今日は5ch騒動で増田を見てる場合じゃなかったん
YouTubeにはいろいろなフォーマットの動画広告が用意されています。このうち、視聴者がスキップ可能な広告の場合、広告主はスキップされた場合にはお金を払わなくてよいという「スキップボタン保証」がセールスポイントの1つとなっていますが、実際にはさまざまな策を講じて広告をスキップ不可能な状態にすることでGoogleは保証を回避しようとしていたと、独立系デジタル広告監視機関であるCheck My Ads Instituteが指摘しています。 Google's Epic Multi-Billion Dollar Ad Scam Makes Sense To Us https://checkmyads.org/branded/googles-epic-multi-billion-dollar-ad-scam-makes-sense-to-us/ YouTube以外も含めたGoogleの動画広告におい
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