裏口入学問題で揺れる東京医科大学が、入学試験において女子の受験生の点数を一律に減点するという点数操作を、意図的かつ継続的にしていたことが発覚し、国内は当然のこと、世界中に波紋が広がっています。21世紀の今なお様々な女性差別を抱えたままの日本社会ですが、また一つ異常な社会構造を露呈した形です。 受験料の「詐欺」とも指摘され、既に何名かの弁護士が手弁当で(=フィーを貰わずに)訴訟を行う意思を表明しているようですが、学校教育の在り方を著しく歪めた東京医科大学の悪行は、廃校に相当するほどの行為だと思います。 「ガラスの天井」ではなく「鋼鉄の吊り天井」だった これまで、理系トップの医学部を目指す女性が男性に比して少ない理由には、親や教師が女子に対して医学部進学を抑制するよう圧力をかけている等、様々なソフト面におけるハードルが指摘されてきました。女性を排除する明確な制度や規定があるわけではないものの、