現在、世界では新型コロナウイルスが大流行し、大勢の人が亡くなっているが、これまで様々な感染症が人類を脅かしていた。 中には信じがたい感染症が流行したことがある。12世紀から16世紀にかけてのヨーロッパで、死ぬまで踊り続ける「踊りのペスト」という奇病が流行ったそうだ。 「踊りのペスト」にかかった者は、いきなり手足をくねらせながら踊り始め、疲れ切って倒れるまで踊るのをやめず、しまいには、心臓発作や脳卒中で死んでしまう者も続出したという。 しかもその原因はウイルスなのか?細菌性のものなのか?そもそも感染性のものなのか?今でもよくわかっていないという。 踊らずにはいられなくなる「踊りのペスト」 「踊りのペスト」のもっとも古い記録は7世紀にさかのぼる。その後、1020年代にドイツベルンブルクで再び発生し、さらに13世紀にも何度か繰り返し発生した。 1237年には、ドイツのエアフルトから20キロ離れた