Java SE 8では、新しい構文要素として「ラムダ式」が導入されました。これにより、これまで用いられたデザインパターンのいくつかは、特に意識しなくても同等のコードが書けるようになります。デザインパターンが解決しようとしていた問題が、ラムダ式によって素直に実装できるからです。本連載では、デザインパターンを使って書かれたコードをラムダ式を使ったシンプルなコードに書き換えながら、ラムダ式の使いどころ・使い方を学んでいきます。 言語の洗練によってパターンは背景に退く まず、デザインパターンについておさらいしましょう。デザインパターンとは、オブジェクト指向言語を用いてプログラムを書くときに、頻発するプログラム設計上の工夫を「パターン」としてまとめたものです。ギャング・オブ・フォー(GoF)と呼ばれる4人の著者(エーリヒ・ガンマ、リチャード・ヘルム、ラルフ・ジョンソン、ジョン・ブリシディース)が執筆
今回の研修参加レポートは↓です。 逆引き!GoFデザインパターン入門 “オブジェクト指向を理解する” の続きでオブジェクト指向の実践的な活用パターンを学ぶコースです。 Javaプログラミング入門 (2) オブジェクト指向を理解する の研修コースに参加してみた “実践的な活用パターン” というと銀の弾丸っぽく聞こえるのですが、講師の矢沢さんから地味な話なんですよ、と冒頭に話があったように、地味でした。(笑) ただ、有名なアルゴリズム同様、知らないと思いつかないテクニックばかりで、実装上、どこに気をつけると依存性を排して書けるのか、幾つものヒントがある内容でした。 また、ご参加の方もオブジェクト指向プログラミングをもっと上手く書きたい、現場のコードで時折見る public class AdpterHoge ってなんだろう、のような疑問をお持ちの方がお集まりのようで、とても実装寄りの質問が多いコ
ここまで読んでくださった皆さんに、ちょっとしたクリスマスプレゼント。マンガでわかる GoF デザインパターン 23 種チートシートです。これでもうデザインパターンは完全にマスターしましたよ。やったね! (注: ここからはあとがきポエムです) ところでみなさん、せっかくデザインパターンを学んだので、これを使ってプログラムを書こう、チートシートがあるからなんでも書けそうだぞ、なんて思っていませんか。ダメですよ。そんなことしたら 2000 年前後に起きた失敗を繰り返してしまいます。 実は GoF のデザインパターンは、ビジネス的には成功したけど、教育には失敗しました。最初に出版された本に「オブジェクト指向における再利用のための」という肩書が付いていましたが、これが本当に良くなかった。 あの頃 (ポール・グレアムが LISP と Ruby を褒めるまで) は、「オブジェクト指向様こそが良い設計のす
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