集落のあちらこちらに 白い百合の花が群れて咲いている。 太い一本の茎から 幾つもの花をつけたのもあれば 風が吹けば すぐに倒れそうな 細い茎の 小さな花まで。 広い原っぱに ピンクのゲンノショウコと競う 白い百合の花の群れ。 しばし立ち止まり その美しさを心におさめる。 10日ほどの華やかな生を 暑い日差しの下 今が盛りと揺れている。 秋の虫が鳴き 月が柔らかな光を地上に注ぎ 冷たい夜露が白百合に落ちる夜。 涼しい空気が 窓から吹き込む朝の その気持ち良さを待ちながら さあ 今夜はこれで終わりだ。
![白い野の百合 - ururundoの雑記帳](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f4ffb4880f7c8ec6d719531f67b020e042c81ed8/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn.image.st-hatena.com%2Fimage%2Fscale%2F053f47456bd2b4ee179294ef7a9cae488e2d9a29%2Fbackend%3Dimagemagick%3Bversion%3D1%3Bwidth%3D1300%2Fhttps%253A%252F%252Fcdn-ak.f.st-hatena.com%252Fimages%252Ffotolife%252FU%252FURURUNDO%252F20200829%252F20200829233937.jpg)