当時、私は中野区方南町にある会社に勤めていた。 それまでフリースタジオZ5でプロゴルファー猿の仕事をメインにしていたのだが、 その制作進行であった親友が、制作会社解雇となり気持ち的に続かなかったのだ。 制作進行といえばアニメ業界の中では弱者で、そんな中でも社会であるから、 足の引っ張り合いやイジメが生まれる…そういう事に辟易していた。 新しく務めた会社は、固定給だった。 プロゴルファー猿で手にしていたギャラは月45万円だったので、丁度、その半分程度をもらっていた。 (といってもタイトーに入って身に染みるのだが、アニメ会社に福利厚生はない、社保も年金も) 残業代も当然のごとく無いのだが、病欠の事を考えれば、それもよかったし、 やがて演出をやらせてくれるという条件で飲んだ。 固定給であるから、その会社の仕事のノルマがある。 BUGってハニー、ギャラクシーハイスクールなどの原画であった。 だが、