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軍事に関するlocke-009のブックマーク (174)

  • ガザで使用されたDIME(高密度不活性金属爆薬)について詳しい補足説明(JSF) - エキスパート - Yahoo!ニュース

    ガザでイスラエル軍が使用した「無数の細かい金属片を入れ、殺傷能力を高めた砲弾」と伝える報道がありましたが、しかし該当する兵器の設計意図や立ち位置が現実の扱いと掛け離れている内容のため、当記事では補足説明を行います。 「無数の細かい金属片を入れ、殺傷能力を高めた砲弾」 「体内からは直径1ミリ程度の粒状の金属片が見つかった」 「硬度が高いタングステン製の金属片やベアリングを入れた砲弾」 「08~09年のガザ紛争でもすでに同様の兵器を使用」 「多数のとがった金属片を破裂させる新たなタイプ」 「幅広く死傷者を出す以外の目的は考えられない。(住宅密集地で)使用する意味がわからない」 出典:ガザで4000人の子供が手足切断 イスラエルが使った「特殊兵器」 | 毎日新聞 いくつか矛盾した証言もありますが、同様の兵器が2008~2009年のガザ紛争「オフェレット・イェツカー作戦(キャスト・レッド作戦)」で

    ガザで使用されたDIME(高密度不活性金属爆薬)について詳しい補足説明(JSF) - エキスパート - Yahoo!ニュース
  • ウクライナ人ジャーナリスト、ポクロウシク方面の状況は壊滅的だ

    ウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏はポクロウシク方面の状況を「壊滅的」と呼び、ノヴォホロディフカ喪失についても「防衛手段がなかったため3日間の戦闘で占領された」「こんな事は初めて」「ロシア軍は無傷のビル、アパート、工場を手に入れた」と語った。 参考:Пресконференція Зеленського та прорив РФ на Покровськ ロシア軍はポクロウシク、ディミトロフ、セリダブに進むための非常に便利なフロンティアを手に入れたポクロウシク(人口約7万人)はドニプロペトロウシク州に隣接するポクロウシク地区(人口約38万人)の中心都市で、ドニプロペトロウシク州からドネツク州に向う主要道路や鉄道が、ポクロウシクからコンスタンチノフカ、ドルジュキーウカ、クラマトルスク、スラビャンスクに向うための幹線道路が接続する重要な物流拠点だ。今年2月に陥落したアウディーイウカから約

  • アンドルー・ポター「ウクライナのロシア国内への越境侵攻は『プーチンのメンツ潰し』や『停戦交渉のための戦果獲得』などではない。負けつつあるウクライナからの欧米諸国への警鐘だ」(2024年8月19日)

    ウクライナ政府によるロシアへの越境侵攻はプーチンのメンツを潰した、との指摘がある。この侵攻は、ウクライナが敗戦の危機に瀕していることについての西側諸国への警鐘でもある。 ウクライナのクルスク侵攻の真意とは? ウクライナ地上部隊が国境を超えてロシアに奇襲侵攻してから2週間が経過した。その間に、ウクライナロシア領を1,000平方キロメートル奪った。ウクライナ軍は、ロシア兵を数千人殺害し、数百人以上を捕虜とし、装備を大量に破壊し、週末にはセイム川にかかる橋を2破壊し、さらに別の橋を破損させ、ロシア軍を孤立させ、補給と増援を遮断した。 しかし、これだけ成功を収めているにもかかわらず、ウクライナがこの侵攻で何を達成しようとしているのかについては、誰も(アメリカもイギリスもドイツも、そしてむろんロシアも)あまり理解できていないようだ。 この戦争で、ロシア領土が敵対勢力に占領されたのは今回が初めてで

    アンドルー・ポター「ウクライナのロシア国内への越境侵攻は『プーチンのメンツ潰し』や『停戦交渉のための戦果獲得』などではない。負けつつあるウクライナからの欧米諸国への警鐘だ」(2024年8月19日)
  • システムの統合化(4)モデルベースのシステム工学(MBSE)その2 - 軍事とIT(557)

    今回は前回に引き続き、MBSE(Model-Based System Engineering)、すなわちモデルベースのシステム工学について書いてみる。前回は概論みたいな内容だったから、今回はもう少し具体的な話に踏み込んでみる。→連載「軍事とIT」のこれまでの回はこちらを参照。 MBSEを活用する武器開発の事例 何か具体的な製品開発の事例はないものか。ということで、2023年5月にRTXを訪れた際にブリーフィングを受けた話が出てくる。 RTXのレイセオン部門(旧レイセオン・ミサイルズ&ディフェンス)が、AIM-120 AMRAAM (Advanced Medium Range Air-to-Air Missile)空対空ミサイルの改良計画や、GBU-53/Bストームブレーカー誘導爆弾の開発を進める際に、ミッション・エンジニアリングやMBSEを活用しているという話を聞いた。 F-22の機内兵器

    システムの統合化(4)モデルベースのシステム工学(MBSE)その2 - 軍事とIT(557)
  • システムの統合化(3)モデルベースのシステム工学(MBSE)その1 - 軍事とIT(556)

    「システム工学(system engineering)」なら、防衛装備品の業界をはじめとするさまざまな分野で当たり前のように用いられているが、それとMBSE(Model-Based System Engineering)は、いったい何が違うのか。 前回の内容を受けて、急遽、連載に加えることにしたのが今回のテーマ。 「システム工学(system engineering)」なら、防衛装備品の業界をはじめとするさまざまな分野で当たり前のように用いられているが、それとMBSE(Model-Based System Engineering)は、いったい何が違うのか。→連載「軍事とIT」のこれまでの回はこちらを参照。 システム工学とは システム工学とは工学の一分野で、システムの設計、制御、効率などについて研究する学問である。この言葉は、航空宇宙・防衛産業界では頻出しているし、米国防総省の契約情報でもし

    システムの統合化(3)モデルベースのシステム工学(MBSE)その1 - 軍事とIT(556)
  • システムの統合化(1)統合化された電子戦システム - 軍事とIT(554)

    前回まで12回にわたり、陸上の電波兵器を取り上げてきた。今回から、システムの統合化について書いていく。 連載では普通、新しいテーマに切り替わったときは、最初に「概論」を書いている。しかし今回は趣向を変えて、発端となった製品分野の話から始めてみたい。そして次回に、概論を取り上げる予定である。 ということで、今回のお題は「統合化された電子戦システム」である。→連載「軍事とIT」のこれまでの回はこちらを参照。 C-5M輸送機によるフレア散布試験。電子戦システムが統合化されていないと、フレア散布は搭乗員の判断・指示に拠るしかない。それで果たして適切な対処ができるか 写真:USAF

    システムの統合化(1)統合化された電子戦システム - 軍事とIT(554)
  • 陸上の電波兵器(12)陸戦用の通信機(2) - 軍事とIT(553)

    ここまで11回にわたり「陸上の電波兵器」を紹介してきたが、今回は前回に引き続き、陸戦用の通信機に関する話題を取り上げる。前回は「基」の話だったが、今回はどちらかというと「付随的」な話になる。→連載「軍事とIT」のこれまでの回はこちらを参照。 アクセサリーいろいろ アクセサリーといっても装身具の話ではなくて、通信機と組み合わせる周辺機器のことだ。航空機ではエンジンに取り付ける発電機などの補機をアクセサリーというが、それと似ている。 通信機で音声通話を行う場合、相手の声を聞き取る道具と、こちらの声を送り届ける道具が必要になる。航空機搭乗員であれば、ヘルメットにマイクとスピーカーを組み込まむのが一般的。艦艇では、必要なときだけマイクを手で持って通話すれば済むことが多そうだが、ヘッドセットを使う事例もあるようだ。 では陸戦はどうか。

    陸上の電波兵器(12)陸戦用の通信機(2) - 軍事とIT(553)
  • 陸上の電波兵器(11)陸戦用の通信機(1) - 軍事とIT(552)

    陸戦に限らず、海戦でも航空戦でも通信は必要不可欠な要素。それを実現する手段が通信機だが、陸戦用の通信機には、他の戦闘空間とは異なる要件がある。まずはそんなところから話を始めてみたい。→連載「軍事とIT」のこれまでの回はこちらを参照。 陸戦用通信機における要件 - 個人携行とバッテリ駆動 海戦なら、通信機は艦艇に搭載する。航空戦なら、通信機は航空機に搭載する。いずれもなにがしかの「プラットフォーム」があり、そこに設置場所や電源を確保する。 陸戦でも、通信機を各種車両という「プラットフォーム」に載せる場面はあるが、それだけでは済まない。徒歩で行動する兵士が存在する以上、個人で携行できる通信機も不可欠なものとなる。 これはさらに、複数のカテゴリーがある。まず、市販品のトランシーバーみたいにコンパクトな個人レベル向けの通信機(handheld radio)。こうした通信機は、見通し線圏内の短距離通

    陸上の電波兵器(11)陸戦用の通信機(1) - 軍事とIT(552)
  • 陸上の電波兵器(8)パトリオットはじめレーダーなどの車載化に関わる課題 - 軍事とIT(548)

    洋上では、艦艇にレーダーなどの電測兵装を搭載する。空の上なら航空機に搭載するのが基だが、たまに気球に搭載する等の例外も発生する。では陸上はどうかというと、地上に固定設置する場合、車載する場合、そして車載ではないが移動式にする場合の3パターンが考えられる。→連載「軍事とIT」のこれまでの回はこちらを参照。 車載式と移動式 このうち固定設置については、第542回でレーダーサイトの話を書いたので割愛するとして、残り2パターンについて考えてみたい。 レーダーサイトにレーダー、あるいはその他の電波兵器を固定設置するのであれば、モノが大がかりになっても対応できる。その極めつけが、巨大な送信用アンテナを必要とする超長波(VLF : Very Low Frequency)や極超長波(ELF : Extremely Low Frequency)無線通信の送信所ということになろうか。 また、長崎県の針尾にあ

    陸上の電波兵器(8)パトリオットはじめレーダーなどの車載化に関わる課題 - 軍事とIT(548)
  • ガザ攻撃とジェノサイド論争 NHK解説委員室

    アメリカ大統領選挙は民主党のハリス氏が共和党のトランプ氏を追い上げ、両氏の支持率は今、拮抗しています。投票日まで2か月余り。短期決戦の構図を考えます。

    ガザ攻撃とジェノサイド論争 NHK解説委員室
  • 陸上の電波兵器(7)パッシブ・レーダー - 軍事とIT(547)

    今回のお題は、パッシブ・レーダー。その名の通りに受信機しかないレーダーである。「それならESM(Electronic Support Measures)と何が違うのか」と思われそうでもある。第392回など、過去にも少し言及したことがあったが、ちょうど「陸上の電波兵器」という話題が進行中だから、もう少し詳しく書いてみたい。→連載「軍事とIT」のこれまでの回はこちらを参照。 ESMとパッシブ・レーダーの違い ESMは、「レーダー電波を出している誰かさんがいる」ことを知るための機器だ。電波を受信して、発信源の方位を割り出して、(ベースになるデータがあれば)発信源の種類を知るところまでが仕事となる。 ところがパッシブ・レーダーは用途が異なり、「受信した電波を反射している誰かさんの存在を知ること」が目的となる。しかし一般的なレーダーと異なり、自前の発信源は持っていない。では発信源はどうするのかという

    陸上の電波兵器(7)パッシブ・レーダー - 軍事とIT(547)
  • 陸上の電波兵器(5)対空用以外のレーダーいろいろ - 軍事とIT(545)

    対空用のレーダーなら、陸上で設置・運用しても何ら不思議はないのだが、調べてみると、それ以外にも陸上設置のレーダーはいろいろな用途がある。今回は、そんな話をまとめてみた。→連載「軍事とIT」のこれまでの回はこちらを参照。 侵入者検知用レーダー 例えば、駐屯地などの固定施設、あるいは国の重要インフラを防護する目的で、侵入者検知用レーダーを設置する事例がある。 イスラエルの「ELM-2114」 この手の製品としては、イスラエルのIAI(Israel Aerospace Industries Ltd.)が出しているELM-2114がある。サイズは17cm×13cm×5cm、重量1kgと軽量で、使用する電波の周波数帯はKバンドとされる。探知可能距離は人間で0.5km、車両で1kmと短いが、高い分解能は期待できよう。 ELM-2114は固定式の平面アンテナを使用しており、カバーできる範囲は90度となっ

    陸上の電波兵器(5)対空用以外のレーダーいろいろ - 軍事とIT(545)
  • 艦艇と電測兵装(22)海上自衛隊などの軍艦に見るマスト単体でのステルス化 - 軍事とIT(540)

    艦艇の全体を対象とするレーダー反射断面積(RCS : Radar Cross Section)の低減、すなわち対レーダー・ステルス化については、第240回で取り上げたことがある。このときには、船体や上部構造の設計に加えて、上部構造物に電測兵装を埋め込む統合マスト化などを話題にした。→連載「軍事とIT」のこれまでの回はこちらを参照。 マスト単体で見ると、どうなの? ところが現実問題としては、大きな艦から小さな艦まで、すべての艦で上部構造に電測兵装を埋め込む流れにはなっていない。使いたい電測兵装が先に決まっていることもあるし、個々の電測兵装の性能発揮と相互干渉の防止という観点から配置が制約されることもある。 一般に、統合マストを採用すると全体の高さが抑えられる傾向があるようだ。おそらくは重心高や風圧側面積の問題に制約されている。そうした中、巨大な上部構造物を建てた米海軍のズムウォルト級駆逐艦や

    艦艇と電測兵装(22)海上自衛隊などの軍艦に見るマスト単体でのステルス化 - 軍事とIT(540)
  • 艦艇と電測兵装(21)太平洋戦争で活躍したレーダー・ピケット艦 - 軍事とIT(539)

    ピケット picket という言葉がある。例えば、労働争議のときに「ピケを張る」という言葉が出てくるが、これは「監視要員を立てる」という意味。つまり、ピケットとは見張り・監視、あるいはそれを行う人員という意味になる。→連載「軍事とIT」のこれまでの回はこちらを参照。 レーダーでピケット 古来、見張りは人間の目玉(業界ジョークでいうところのMk.1アイボール)で行われてきたが、このセンサーにはあいにくと、夜間・悪天候では使いづらいという難点がある。そこにレーダーが登場したことで、昼夜・全天候下で使える見張りの手段となった。 陸上では、大形で長い探知可能距離を持つレーダーを固定設置して「レーダーサイト」とする事例が多いが、洋上では固定設置というわけにはいかない。そして、艦上に搭載したレーダーは設置高が艦の設計に左右される。傾斜したときの復元性を維持するために、重心高が上がらないようにする観点か

    艦艇と電測兵装(21)太平洋戦争で活躍したレーダー・ピケット艦 - 軍事とIT(539)
  • 艦艇と電測兵装(20)海上自衛隊や米海軍に見る潜水艦の電測兵装(2) - 軍事とIT(538)

    前回は「潜水艦の電測兵装」というお題の下、潜水艦がどんな電測兵装を備えているかという話と、それが伸縮式マストになっていて、使用しないときはセイルの中に収容するようになっている、という話を書いた。今回はその続き。 まず参照用に、前回にも使用した、米海軍の攻撃原潜「デラウェア」(SSN-791)の就役式典で撮影された写真を置いておく。→連載「軍事とIT」のこれまでの回はこちらを参照。 米海軍の攻撃原潜「デラウェア」(SSN-791)。セイルの上に突き出ているマスト群が、前回と今回の主役 写真 : US Navy セイルの寸法を巡る制約 水中での抵抗を抑える観点からすると、セイルはできるだけコンパクトにまとめたい。そのことと、水面上に突き出すものをできるだけ減らしたいという事情もあり、セイルに組み込めるマストの数は限られる。 実際、冒頭の写真を見ても、スペースはいっぱいいっぱいのようだ。セイル頂

    艦艇と電測兵装(20)海上自衛隊や米海軍に見る潜水艦の電測兵装(2) - 軍事とIT(538)
  • 艦艇と電測兵装(19)米海軍に見る潜水艦の電測兵装(1) - 軍事とIT(537)

    現在進行中の「艦載電測兵装」というテーマ。これまではずっと水上艦の話を書いてきたが、よくよく考えたら潜水艦もまったく無縁ではない。ということで、今回は潜水艦の話を。→連載「軍事とIT」のこれまでの回はこちらを参照。 潜水艦も、浮上航行の際に使用することがあるのでレーダーを備えている(写真では出していない) 撮影:井上孝司 潜水艦はどんな電測兵装を備えているのか 通常動力だろうが原子力だろうが、今の潜水艦は海に潜った状態が来のもの。そして水中では基的に、電波は役に立たない。しかし電測兵装とまったく無縁かというと、そういうわけではない。 実は、潜水艦も対水上レーダーを搭載している。例えば、基地と外洋の間を行き来する際に、浮上航行している場面。もちろん行合船と衝突したら事故が起きてしまうから、目視あるいはレーダーで見張りをしている。ただし、(過去に存在した若干の例外を除いて)対空捜索レーダー

    艦艇と電測兵装(19)米海軍に見る潜水艦の電測兵装(1) - 軍事とIT(537)
  • 艦艇と電測兵装(18)海上自衛隊に見る小艦艇の電測兵装 - 軍事とIT(536)

    ここまでは基的に、水上戦闘艦、空母、揚陸艦などといった大型艦艇の話を主体にしてきた。これは、多種多様な電測兵装を載せているので「ネタ」が多い、という理由が大きい。しかし、艦艇といっても大形艦ばかりではない。いわゆる小艦艇もいろいろある。→連載「軍事とIT」のこれまでの回はこちらを参照。 ミサイル艇の場合 例えば、ミサイル艇。艦対艦ミサイルを搭載して敵艦に忍び寄り、ミサイル攻撃を仕掛けて三十六計。と、そういう仕事をするフネである。「艇」というぐらいだから、そんなに大きなものではない。小さいもので何十トン、せいぜい数百トンぐらいの排水量になろうか。 幸い、ミサイル艇なら手近なところにあって、海上自衛隊の「はやぶさ」型がそれ。外見は普通のフネっぽいが、高速航行に適した船形と、ガスタービンで駆動する3基のウォータージェット推進器により、最大速力44kt(81.4km/h)を発揮できるとされる。

    艦艇と電測兵装(18)海上自衛隊に見る小艦艇の電測兵装 - 軍事とIT(536)
  • 艦艇と電測兵装(17)米海軍艦に見る実は苦労が多そうな強襲揚陸艦 - 軍事とIT(535)

    ここまで、「艦艇と電測兵装」というテーマでいろいろ書いてきている。では、搭載する電測兵装の種類が多種多様で設置数も多い艦というと、どんな艦種が思い浮かぶだろうか。さまざまな兵装を搭載する駆逐艦やフリゲート、艦隊の中枢で、かつ多数の航空機を効率良く運用しなければならない空母。この辺は分かりやすいが、意外なところに伏兵がいる。→連載「軍事とIT」のこれまでの回はこちらを参照。 強襲揚陸艦とは それが強襲揚陸艦、とりわけ空母型の強襲揚陸艦。 強襲揚陸艦という名称はまことに勇ましいが、一般的には「ヘリコプターやティルトローター機を用いる空からの上陸作戦」と「揚陸艇や水陸両用装甲車を用いる海からの上陸作戦」の両方を、1隻で遂行できる艦を指す。この手の揚陸艦の嚆矢は、米海軍のタラワ級である。 米海軍のタラワ級強襲揚陸艦「ペリリュー」(LHA-5)。空母のそれよりは大きいが、それでもあまりスペースがある

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  • 艦艇と電測兵装(16)米空母などに見る艦載レーダーの陸上転用 - 軍事とIT(534)

    主としてソ連~ロシアにおいて、地対空ミサイルを艦対空ミサイルに転用した事例がいくつかある。逆に、米陸軍のMRC(Mid-Range Capability)では、SM-6艦対空ミサイルやトマホーク巡航ミサイルといった艦載ミサイルを陸上に転用する。このように、ミサイルの分野では陸海の行き来があるが、電測兵装の分野では事例が少ない。→連載「軍事とIT」のこれまでの回はこちらを参照。 艦載レーダーに独特の難しさ 実のところ、陸上設置のレーダーをそのまま艦載化するのは難しい。地震は別として、地べたは安定したプラットフォームだが、フネは揺れる。また、動揺だけでなく振動も発生する。そうした運用環境に合わせた設計のレーダーでなければ使えない。 フネが揺れれば当然、そこに搭載しているレーダーのアンテナも揺れる。測距に関する影響は少なそうだが、アンテナが常に水平を保っているわけではなく、左右あるいは上下方向に

    艦艇と電測兵装(16)米空母などに見る艦載レーダーの陸上転用 - 軍事とIT(534)
  • 艦艇と電測兵装(15)自衛隊護衛艦や米空母に見るレーダーに欠かせないIFF - 軍事とIT(533)

    過去に連載において、敵味方識別装置(IFF : Identification Friend or Foe)について取り上げたことはあったが、なんと第30回でのことだった。そこで改めて、艦載電測兵装の一環としてのIFFも取り上げておきたい。→連載「軍事とIT」のこれまでの回はこちらを参照。 IFFはレーダーとワンセットで動作する IFFはレーダーとワンセットになって動作する。なぜかといえば、レーダーが何かを探知しても、それは「レーダー電波を反射する物体」でしかない。相手が何者なのかを知るには、追加の情報が要る。そこで「お前、誰や?」と誰何するのがIFFの仕事。 具体的には、レーダーに併設したインテロゲーターが電波を使って誰何する。そして、誰何された被探知目標の側では、備えつけているトランスポンダーで応答する。トランスポンダーに設定する応答コードは可変式で、インテロゲーターの側では、返ってき

    艦艇と電測兵装(15)自衛隊護衛艦や米空母に見るレーダーに欠かせないIFF - 軍事とIT(533)