ネットに掲載された悲惨な画像 2012年6月4日、陝西省の省都“西安市”に隣接する“安康市”の湖北省との省境に近い“鎮坪県”で妊娠7カ月の女性が県の“計画育成(計画出産)”部門の役人に強制堕胎させられる事件が起こった。それから1週間後の6月11日に、その強制堕胎によって産み落とされた嬰児(えいじ)の遺体が母親の横たわるベッドの上に置かれた画像がインターネットの掲示板に掲載されたことから、この悲惨な事件は全土に知られることとなり、無慈悲な役人に対する非難が全国規模で湧き上がった。事件の経緯は次の通りである。 安康市鎮坪県の“曾家鎮”にある“漁坪村”に居住する“鄧吉元”(1989年12月生まれ)と“馮建梅”(1985年1月生まれ)の夫婦は2006年9月1日に結婚登録を行った。それから5カ月足らずの2007年1月24日に“馮建梅”は女の子を出産した。夫婦はいずれも漢族で、夫の鄧吉元は地元の“漁坪