以前もオススメした三土修平著『靖国問題の原点』の書評です。他の用途で今年の8月に書いた文章ですが、小泉首相が靖国でお賽銭あげたニュースに便乗して掲載します。こちらの感想に加筆したものです。他所で好意的な書評も出てきているようですが、ネットで最初にきちんと論じたのは、僕が最初だもんね。 靖国問題の原点 作者: 三土修平出版社/メーカー: 日本評論社発売日: 2005/08メディア: 単行本 クリック: 23回この商品を含むブログ (32件) を見る これは最近出た靖国がらみの出版物のなかでは出色の出来。「靖国問題に関心あるけど、何を読んでいいか分からない」「ただ信念を固めるためだけの読書はしたくない」という人はぜひ手にとってほしい。 近年、「靖国問題」にまつわる出版物は多い。とくに高橋哲哉著『靖国問題』はベストセラーとなり読書人からの評価は高かった。著者の「リベラル」な筆致は靖国「肯定派」か