2010年を代表するネット炎上事件となったのが「李剛事件」だ。 飲酒運転で女子大生2人をひいて1人を殺し、もう1人に重傷を負わせた揚げ句、捕まる際に「できるものなら訴えてみろ!ボクのパパは李剛だぞ!」と歴史に残るフレーズを吐き捨てた。李剛は保定市の公安局副局長。父の力を借りれば、事件など簡単にもみ消せるという脅しだった。 (記事:「「ネットの声」は勝利したのか?中国ネット界を震撼させた「李剛事件」に判決」参照) さて、ある意味、その李剛事件を上回るすごい事件が登場した。今度の決めぜりふは「ボクのパパは県長だ!この永和県では法律そのものなんだ!」、だ。 Knives / sfllaw ■ネットで広まった「ひどい事件」 事件が最初に伝えられたのはネット掲示板の書き込み。その内容は次のようなものだった。 先日、山西省臨汾市永和県で交通事故が起き、馮双貴・副県長のしゅうとめが死亡した。事件後、現場