カルト資本主義 (文春文庫) 作者: 斎藤貴男出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2000/06メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 111回この商品を含むブログ (34件) を見る 斎藤貴男のこの本が単行本として出版されたのは、1997年のことらしい。その後、2000年になって、この文庫版が文春文庫から出た。 そのあとがきでも、すでに気配のあったことが書かれているが、日本という国全体がすっかりカルト化してしまったとしか思えない今になって読むと、何とも言えない気持ちになる本である。 以下、簡単に内容と感想をメモ。 導入部の第一章では、当時日本を代表する世界的企業だったソニーの、超能力への関心が語られている。 次の第二章のなかに、当時流行していたいわゆるニューサイエンスに関して、その起源が、量子力学における、「客観性の否定」、観測者の重要性の強調、主体と客体の不可分性の主張、などの事柄