ポリアモリーについての、いわばマニュアル本らしい書籍として、訳書であるがデボラ・アナポール著『ポリアモリー 恋愛革命』(参照)を読んでみた。原著は1992年のようなので、四半世紀以上前の本になる。 読みやすく、しかし違和感ありまくりの本だった。率直なところ、ポリアモリーについて関心をもって最初にこの本を読まなくてよかったとすら思えた。が、たぶん、この違和感を、自分にとってはある種、反省的に受け止めなおすことが重要なのかもしれない。まず、想起されるのは、ポリアモリーは性的なマイノリティーともいえるので、それに対して、自分が抑圧的なマジョリティーの側の反射的な心理を表現しているのかもしれないことだ。そこは注意したいとは思う。 そのうえで、ごく基本的な違和感の印象に触れてみたい。まず、同書が自己啓発書として書かれていることだ。ちょっと驚いたのだが、ウェイン・ダイアーの言葉も引かれている。ウェイン