日本郵政グループ、社会保障・税番号(マイナンバー)制度といった大型のシステム構築プロジェクトが相次ぎ、ITエンジニア不足が深刻になるとされる2015年に入り、2カ月が経過した。IT現場を回ったところ、既に人不足が顕著になっていた。どの現場でもチームのリーダークラスが口をそろえて「人が足りない」とこぼしている。 厄介なことに、メンバーの不足を補おうとパートナー企業に応援を要請しても、それが難しくなっている。パートナーも人不足だからだ。実際、現場からは「パートナー企業に10人の応援を要請しても、最近は2~3人しか集まらないことがほとんど」といった話が出た。 チームのリーダーが手を尽くし、必要な人数を確保できたときも、安心はできない。あるITチームのリーダーは、プロジェクトの途中でエース格二人をチームから応援に出さざるを得なくなったという。代わりに補充されたのは、実力が未知数の若手1人だけだった
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