2016年3月26日に開業が決まった北海道新幹線・新青森~新函館北斗間。開業へ向けての準備が着々と進められており、1月1日には津軽海峡線を通過する在来旅客列車をすべて運休させて、開業前設備切り替えの事前確認が行われます。北海道では官民あげての期待が高まる新幹線ですが、現実に目を向けてみると 茨 ( いばら ) の道が待っているとの印象は拭えません。鉄道ライターの佐藤正樹さんが、北海道新幹線を数字的な視点から展望します。 12月18日、ついに北海道新幹線のダイヤが発表された。運行本数は1日13往復で、このうち10往復は東京~新函館北斗間で運行される「はやぶさ」となる。最速の所要時間は4時間2分。これは、東京発の下り2本と新函館北斗発の上り1本のみで、平均の所要時間は4時間22分程度となる。最も遅い列車は4時間33分となり、最速列車とはおよそ30分の開きがある。東京発着の列車ダイヤは東北新幹線