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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/FUKAMACHI (33)

  • 深町秋生の序二段日記

    それにしても文章のうまい人だなあとつくづく思う。 映画の感想を独特の視点でアップしつづける人気ブロガー、空中キャンプさんである。 http://d.hatena.ne.jp/zoot32/20080318(空中キャンプ お母さんと子ども) このエントリなどがとくにうまいと思った。好きかといわれると困る。(空中キャンプさんが「おくさん、わたしにどうかお任せください。こらガキ! 親の気持ちも考えねえでつべこべ言いやがって。とっとと水につかれ!」といい、ドボーン! おらおら! ボカボカ! と、「スパルタの海」における伊東四朗ようなヨットスクール的展開になっていれば一生ついていこうと思ったのだけれど) それでも情景のみずみずしさやディテールの豊かさ。「このオチはどうなるんだろう」という読み手をひきつける構成のうまさに目を見張ってしまった。 だがもっとも特徴的なのはひらがなの使い方だ。どのブログ

    深町秋生の序二段日記
    ma-rusuke
    ma-rusuke 2008/09/24
    自分で書けもしないような漢字は変換すべきではないというルールを自分に課している。
  • 深町秋生の序二段日記

    沙村広明氏の連作短編「ブラッドハーレーの馬車」を読んだ。いやあたまらない。サディズムの塊のような妖しさ満点の作品だ。 19世紀のヨーロッパの某国。富豪である貴族ブラッドハーレー家は、その国で知らぬもののいない有名な少女歌劇団を抱え、毎年のように孤児を養女として引き取っているという。恵まれない女の子の誰もが夢を見るブラッドハーレーの馬車。自分たちを迎えにきてくれることを願わないものはいない。ただ歌劇団の舞台に上がれるのはごくわずか。ずいぶんたくさんの孤児を引き取っているらしいが、舞台に上がれない多くの彼女たちは一体どこに消えたのだろう……。 酷薄とも思える冷ややか描写。展開するのはありとあらゆる性的拷問と監禁とリンチの悪夢的光景である。彼女らが連れていかれるのはブラッドハーレー家の豪奢な邸宅ではなく、華やかな舞台でもない。頻発する暴動を抑えるため、凶暴な囚人らの欲望のはけ口となるために監獄へ

    深町秋生の序二段日記
    ma-rusuke
    ma-rusuke 2008/09/24
    話形:タイムリミット ごく平凡なつまらない人間を、一瞬にしてドラマティックかつ崇高な存在へと変えることができる。
  • 先日の大反響について - 深町秋生の新人日記

    随分と大反響だった。まさかここまでとはと驚いている。 コメント欄も大賑わいだ。しかし相当荒れている。すごいね。 あの「受け入れて」というPVのテーマは言うまでもなく差別だ。差別問題にストレートに挑戦する作品というのは珍しく、そのチャレンジ精神には感心したものの、描き方が稚拙なので、とても受け入れられないと評した。それは今も変わらない。 差別とは、言うまでも皮膚や言語や宗教や性や国籍が異なることで起こる。さらに住む場所や方言や体重や趣味仕事の優劣やファッション、ちょっとした違いをわざわざ見出して行ってしまうからやっかいであり、なかなか逃れられない人間の業みたいなものだ。 聞けばあの曲は性同一性障害を持った友人の告白から生まれたのだそうな。それならますますわからなくなってくる。つまりあの作品は「さまざまな価値観の相違があるだろうけれど受け入れて」という内容もあるのだろう。 しかしどういうわけ

    先日の大反響について - 深町秋生の新人日記
    ma-rusuke
    ma-rusuke 2008/09/16
    差別をテーマにしたPVで感動したはずの人が差別してる件
  • 深町秋生の序二段日記

    速水健朗さんの「自分探しが止まらない」を読んだ。 読み終えたあとに感じたのは恐怖だった。この感覚は斎藤貴男の傑作ルポ「カルト資主義」でも感じたが、現代日に覆う得体の知れないものの正体に肉迫しているように思える。凡庸な表現になるが、これこそが警鐘を鳴らしてくれる「社会の木鐸」というやつなのだろう。 ただ違和感を覚えたのは帯だ。バックパック背負った若者とゴス娘のヘタウマイラストがあって、「こんな若者にはもううんざり」と挑発的な文句が並んでいる。これはベストセラー新書の「他人を見下す若者たち」とかにならったものなのかは知らないが(こっちの著者名も速水だ)、の内容と乖離した帯は、宣伝になるどころか上滑りするだけではないかと思う。あれは「こんな若者につけこむ輩にはもううんざり」とすべきだったのだ。でもこれじゃあまり宣伝にはならないのか。 http://d.hatena.ne.jp/S2D2/2

  • 深町秋生の序二段日記

    さて尊敬する速水さんの二冊目単著「自分探しが止まらない」がいよいよ発売となる。 それに合わせて私の自己啓発論というのを一つ語ってみたい。 まあ私はずーっと自己啓発的なものをぼろくそに言ってきた。みつを的メッセージやホワイトバンド、ライフハック、宗教。たぶんこれからもぼろくそに叩くと思うけれど、今日はまあ一時停戦。現代の自己啓発とはなんだろうという雑感である。 正直なところPHPとか大量に出回っている自己啓発とか、みつを的な路上詩人のメッセージとか、それらはみんな自己啓発とは違うものだと思っていた。そもそも自己啓発というのはめちゃくちゃハードなものだからだ。 来、自己啓発というのはこんなもんだと思った。どこかの施設に軟禁し、事を抜き、睡眠不足に追いやって、そこで徹底的にその存在を否定してやり、人格を一旦リセット。そんで再構築するという……まあ洗脳である。シベリア抑留兵や中国で捕虜になっ

  • 深町秋生の序二段日記

    昨日は戸越銀座で暴れた少年通り魔の映像が一日中流されていた。 監視カメラの映像、それに音声もついていた。いや彼氏すさまじい叫び声をあげてましたね。今日の朝の「やじ馬ワイド」ではさっそくそれをして「キレる若者」特集をやっていた。駅員をぶん殴るキレる50代特集もできればやってほしいもんだと思っていたけれど。 さて最近は「監視カメラの映像」が目立つようになった。メディアが積極的に取り上げて、捜査協力のために流すパターンも多い。あの川口市の強盗&女性殺人では、女性の衣服をまとってATMで金を引きおろす犯人の姿が記憶に新しい。私自身は監視カメラが大嫌いで、好感など持てるはずもないのだが、監視カメラの映像が犯罪捜査に一役買っている事情は理解することぐらいはできる。それと忌々しいけれど犯罪の抑止という意味もあることもわかる。 しかし先日の通り魔も場合は首をひねってしまった。犯人はすでに逮捕されている。犯

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  • 深町秋生の序二段日記

    11月にPerfume見たさに広島へ。そのときに撮った写真である。 広島駅前に超でかいNOVAの看板。下が潰れたセガのゲーセンのシャッター。 道路のでかさに驚愕。核爆弾がきれいにみんな吹き飛ばしてしまったのだろう。爆撃がひどかった土地ほどきちんとした区画整理ができていたりする。 いたるところに川。海の近さを実感。 原爆ドーム。軽薄で新しい建物ばかりの21世紀に、全力で崩壊したものを維持しているところに侠気を感じる。 平和記念公園。でかい。何事もでかく雄大に作るのが広島の特徴かと思う。 お好み焼き。全部トッピング。でかい。そごうデパートにて。 「ここで彼女たちは鍛え上げられたのか……」と感慨にふける。嘘。Perfumeを育てた広島アクターズスクールもあるテレビ新広島のビル。ライブ会場。だが面白みに欠けるそっけないビルである。もっとPerfumeの聖地らしくするために改装すべきだ。税金を投入し

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  • 深町秋生の序二段日記

    昭和30年代の暗黒史特集を今月の「映画秘宝」に書いたが、残念ながら字数の都合上漏れてしまった凄まじい事件がある。今日は一つ紹介したい。 昭和32年(1957)の有名な出来事にジラード事件というのがある。若いGIが面白半分に日人のおばちゃんを追い駆けていってハンティングしてしまったという凶悪事件だ。で、なにしろアメリカ兵なので、ムショにも放り込まれずアメリカに帰ってしまい、日人大激怒となったのだが、そのあたりはぜひ今月の映画秘宝誌を読んでいただきたい。だが同年にはもっとひどい事件が起きている。 8月、茨城県の米軍飛行場から500メートル離れた地点でちゃりんこに乗っていた日人女性の身体が胴体のあたりから真っ二つに裂かれた。同様に女性の息子である20代男性も腹部に重傷を負った。飛行場から飛び立ったL22連絡機の翼が彼女らに衝突したのだ。米軍は猛暑による熱気流で起こった不可抗力の事故と主張し

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    ma-rusuke
    ma-rusuke 2007/12/10
    力道山と外国人レスラーの背景
  • 山形と郷土食と暗い遊び - 深町秋生の序二段日記

    21日の山形新聞の社説を読んで驚いてしまった。今日は私の地元の話。 山形市民の生活に関するデータの話で、なんとこんにゃく、サトイモ、しょう油の一世帯あたりの消費支出額が日一なのだという。全国平均の二倍は購入しているらしいのだ。こんにゃくも芋類なわけで、米どころのわりにはポリネシアンのごとく芋をたっぷりべる県民性なのだ。まあ種明かしをすると、これは秋の風物詩で山形の常である「いも煮」のせいなのだが、おしょう油までもが日一というのは知らなかった。 まだある。中華麺の外費もまた日一なのだそうな。たしかに言われてみれば、山形というところはあまり知られてはいないがラーメンのレベルが異様に高い。東京の行列店でべても、「え? この程度で行列できるの?」みたいな経験はしばしばある。「ラーメンひと筋何十年! 秘伝のタレ! こだわりの麺とチャーシューは限定!」などと鶴太郎みたいな作務衣着た偉そ

    山形と郷土食と暗い遊び - 深町秋生の序二段日記
    ma-rusuke
    ma-rusuke 2007/09/27
    こんにゃく、中華麺、きゅうり、茄子が一位。ということで、まあ要するに
  • 深町秋生の序二段日記

    昨日のNHK「鬼太郎が見た玉砕」はとても面白かった。 主役を演じた香川照之の演技もユーモラスで、水木コミックにある悲惨と間抜けが同居したような味わいが作品によく表れていた。近年の戦争作品では一番面白かった。 http://www.nhk.or.jp/nagoya/kitaro/index.html(公式サイト) とはいえこの8月になると、まるで冷やし中華のように「戦争話始めました」とばかりにあの戦争を語りだすメディアの風潮が好きではない。急にこの月となると昭和天皇の「堪えがたきを〜堪え」という玉音放送や、老人たちがいっせいに「あの戦争は……」と語りだし、テレビの司会者は眉をしかめて平和の大切さを訴えだす。 戦争を語ることは重要だけれど、この「8月になる→戦争を振り返る」という仕組みにはもううんざりだ。月曜にうちの近くのパチ屋がやる「マンデー銀龍祭」のようで芸がなさすぎる。ある日レゲエミュ

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    ma-rusuke
    ma-rusuke 2007/08/21
    「ああ、平和ってのはありがたいなあ。そう考えるとがぜんメシがうまくなってきた。毎日平和に過ごせるというのはありがたい。元気がでた!」
  • 深町秋生の序二段日記

    コンビニで買い物するのが嫌いだ。 衣服やCDやエロマンガなどを買うのは大好きなのだが、コンビニでのショッピングはどうもつらい。面白くない。退屈だ。なにかの義務をこなしているようで、ため息ばかりついてしまう。まあ生活必需品ばかり買うのだから面白くないのは当たり前なのだが。 昔からコンビニでの買い物は嫌いだったが、その傾向に拍車がかかっている。単に私がめんどくさがりのオヤジ化しているだけでもあるのだが、どんどんコンビニがつまらなくなっているのも要因の一つだろうと思う。 最近も近所のセブンイレブンのスナックコーナーにイラっときたものだ。ノンブランドの棚がまた一段とでかさを増している。 http://www.sej.co.jp/shohin/original/okashi.html(セブンイレブンオリジナル商品) カルビーやグリコや森永といった会社の商品のアイテムが減り、このノンブランド系がぐいぐ

    ma-rusuke
    ma-rusuke 2007/07/23
    コンビにオリジナル商品が気に入らない デジキューブ
  • 深町秋生の序二段日記

    http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/seiron/34073/ 今さらあの品格爺様をけなしたところで、肥溜めに向かって「てめえはクソだ」となじるくらい意味がないと思ってスルーしていたけれど、やっぱりこういうせんずり文章を見るとムカムカしてしょうがないので内容を勝手にいじってみた。ふざけやがって。いつかきっと、でかいと勘違いしているてめえのナニを切り取って口に突っ込んで黙らせてやる。 若い人たちへのの年賀状(勝手に改訂) ■人類が誇れる文化を生んだ日 ≪してはいけないこと≫ 新年おめでとうございます。君にとって、日そして世界にとって、今年が昨年より少しでもよい年になるように祈っております。といっても、少しでもよい年にするのは実は大変なことです。 君の生まれたころに比べ、わが国の治安は比較にならないほど悪くなっているとよく言われますが、

  • 深町秋生の序二段日記

    おれの町からマックが消えた! ジャクソンケージ! ジャクソンケージ! とスプリングスティーンみたいに叫びたいよ!! おれの町からマックがマジで消えやがったんだ! 今までマックが入ってたショッピングセンターが移転したら、今度の新店舗にねえええええEEEEEEEE!! ざけんな! ざけんな! これは深刻な問題だ! いじめ! ミサイル! 飲酒運転! なんのそのだ! だってマックのメニューはみんな物じゃねえんだもの! あれは物じゃねえ! ドラッグだよ! 認めますよ。はいはい、ギブギブ。おれはそのドラッグにいかれたジャンキーでございますよ! やつらの奴隷だよ! わあああああ! 一番近い店舗でも隣の隣の市! ちきしょー、30キロも離れてやがる! わああああ! ちきしょう! ちきしょう! ああ、なんだかマックがキレてきた感じがする……マックをすぐに補給できないなんて……うう、イライラする……ちきしょ