今年12月25日に25年の歴史に幕を閉じることが決まった西武百貨店有楽町店。閉店が報じられて約1カ月たった同店内には特に目立った変化はないが、あちらこちらから恨み節も聞こえてくる。 平日の午後、西武有楽町店には、かなりのお客さんが入っていた。しかし、婦人雑貨担当の派遣社員は「有楽町駅から銀座に向かう女性の多くが立ち寄ってくれるのですが、実際に商品を買われる人は少ないんですよ」と淡々と話す。 婦人服のスタッフは、職場の閉店をネットのニュースで知ったという。 「普通なら、先にテナントの従業員に知らせると思うんですけどね。お客さまからは時々、『頑張って』なんて声をかけられますが、閉店までまだ10カ月以上ありますし、私たちもお店も、何も変わりませんよ」 売り上げが伸び悩んだ原因については「カジュアルからハイクラスまで、銀座らしい上品なセレクトが売りでしたが、年齢の高い人は三越、松屋、松坂屋