目黒寄生虫館で開催中の「知られざるゴキブリの世界」展。愛知県豊田市から修学旅行で訪れた中学3年生が、ゴキブリの標本に熱心に見入っていた=東京都目黒区で、清水優子撮影 ◆嫌われ者のゴキブリ。その生態は? ◇「生きた化石」世界に5000種 ◇大型種、成虫になるまで2年/食用、薬にも 「ゴキブリ亭主」に「ゴキブリ野郎」--。嫌われ者のイメージが定着しているゴキブリだが、素顔は意外と知られていない。東京都目黒区の目黒寄生虫館(電話03・3716・1264)で9月26日まで開催中の特別展「知られざるゴキブリの世界」を訪れてみた。 展示室の一角に、国内外のゴキブリ標本140体を並べたガラスケースや解説パネルが並ぶ。荒木潤研究室長は「身近な昆虫だが毛嫌いされるだけ。深く知ってもらう機会になれば」と狙いを説明する。 展示によると、ゴキブリは世界に5000種以上生息。日本にいるのは60種で、屋内に出没するの