猛暑で混雑する「としまえん」のプール。22日の入場者は1万6千人を超え、今年2番目の入りだった=東京都練馬区、西畑志朗撮影 この夏の記録的な猛暑は、稼ぎ時の家電やビールなどの業界には「特需」をもたらした。一方で、果物は実りが悪くなり、人や家畜は弱る一方――。世界的に異常気象を起こすとされる「ラニーニャ現象」が発生した影響で、暑さはまだしばらく続きそうな気配だ。 今年の夏は3回にわたって猛暑のピークが到来した。7月中旬の梅雨明け直後、今月上旬と、16〜18日ごろで、17日までに最高気温が観測史上1位を記録した地点は、北海道や東北、関東、山陰、四国などの計47地点に上った。東京都心では7〜8月の気温35度以上の猛暑日が9年ぶりに8日に達したほか、17日には最高気温が37.2度となり、3年ぶりに37度を超えた。 気象庁によると、日本付近を流れる偏西風が北側に蛇行し、太平洋高気圧の勢力を