グローバル化し共通の理解を深める中で、言葉によるコミュニケーションはますます重 要になっている。また、ビッグデータの時代 にインターネットのウェブなどにある膨大な 多言語の文書の中から、求める情報を自動的に検索できるシステムが求められている。こうした言語(自然言語)の処理の課題は、計算能力が高いコンピューターの支援なくして は到底、解決できない。 このような状況の中で、松本研究室では「人 間の知能の本質である自然言語の計算機によ る解析と理解」を中心のテーマに据え、言語 の構造を解明して法則を見つけだし、定式化 する研究を重ねている。応用面では、機械翻 訳や文献情報の自動抽出など幅広いテーマを 掲げている。 松本研究室と言えば、多様な言語解析シス テムの開発、公開で知られる。日本語の意味を持つ最小単位である「形態素」を解析する システム「茶筌(ちゃせん)」は日本語の単語 分かち書きの基盤ツ
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