京都朝鮮初級学校に「保健室の先生」として赴任した曺元実さん=京都市伏見区で2021年11月12日午後0時59分、添島香苗撮影 在日コリアンの子どもたちが通う京都朝鮮初級学校に、2021年度から初めて「保健室の先生」が誕生した。公的支援が少なく財政難の朝鮮学校で、常勤の養護教諭を置くのは全国的にも異例という。背景には、12年前に起きたあの事件があった。 「頭が痛いの? 次の授業の間はここで休もうか」。京都市伏見区の校舎に設けられた「保健室」を訪れた女子児童に、養護教諭の曺元実(チョ・ウォンシル)さん(27)が優しく声を掛ける。児童が気軽に来られるよう、入り口の扉は開け放たれたままだ。 外国人学校の多くは学校教育法上、自動車教習所などと同じ各種学校とみなされ、保健室の設置を義務付ける学校保健安全法が適用されない。全国に約60校ある朝鮮学校は公的な助成が見送られている場合もあり、保健室の設置や養
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