中田健太郎さん(左)ら九州大生4人が経営する「All Books Considered(オール・ブックス・コンシダード)」。独自の視点で選んだ本や雑誌のほか、リメークした服も販売予定だ=福岡県糸島市前原中央で2022年4月6日、谷由美子撮影 本にまつわる4店が集積するユニークなビルが福岡県糸島市に登場した。JR筑前前原(まえばる)駅にほど近い商店街にある「MAEBARU BOOKSTACKS(マエバル・ブックスタックス)」。それぞれの店主の思いが個性を放ち、新たな文化の発信拠点になりつつある。 洋装店の店舗兼住宅だった建物を改装した。2021年9月、最初に1階にオープンしたのが、棚の区画ごとに店主が異なるシェア型書店「糸島の顔がみえる本屋さん」(通称・糸かお)。糸島市に移住した経営コンサルタントの中村真紀さん(57)と大堂(おおどう)良太さん(39)が共同で開設し、運営する。その後、21年