元教員や日本会議の会員たちでつくる市民団体「広島の原爆被害を考える会」は16日、漫画「はだしのゲン」を広島市立学校の平和教育の教材から削除する市教委の方針について、評価する文書を提出した。 文書は、削除を支持した上で、市教委に「明瞭な削除理由の開示と毅然(きぜん)とした態度表明」を求め、学校図書室での閲覧にも反対する内容。井上宝護代表(79)=佐伯区=たち15人が市教委を訪れ、中谷智子指導担当部長に渡した。井上代表は報道各社の取材に「子どもに読ませたくない。教育現場で使用されないように監視する」と述べた。 これに対し、中谷担当部長は取材に「ゲンが平和教育にふさわしくないと否定しているわけではない」と説明した。 (2023年3月17日朝刊掲載)