ブレーキ・フルードの交換作業をしたところ、ABSの警告灯が点灯してしまい、DTCを消去してもすぐに警告灯が再点灯してしまうという、平成18年式プリウス(車両型式DAA-NHW20、エンジン型式1NZ-3CM)のトラブル事例を紹介する。 話を聞いてみると、若いメカニックに「この車のブレーキ・フルード交換はしなくて良い」と伝えていたのだが、誤って交換作業を実施してしまい、リヤ・ブレーキのフルード交換作業を実施していたところ、現在の症状に至ったとのこと。 ご存じのとおり、プリウスには電子制御プレーキシステム(ECB2:エレクトロニカリー・コントロールド・ブレーキシステム・2)が搭載されており、通常時はブレーキ・ペダルを踏むと、ブレーキ・アクチュエータ内のポンプ・モータにより発生された油圧を利用し、ブレーキを作動させるという仕組みのため、従来の自動車のように、ブレーキ・ペダルを踏む踏力によって発生