・・・を見に行ったんである。 ジュディス、で分からなければ、あの、バトラーだよ、と言おう。 もしそれで分からなくて、あなたが人文社会科学の院生だったら、 「みそ汁で顔洗って出直して来い!」 と言われても仕方がないのである。 泣く子も黙る、ジュディス・バトラー様を見に行ったのである。 バトラーは、フェミニズムに関する研究から生まれながら、女性の権利がどうのこうの、という話だけでなく、人間の認識とか言動とかってそもそもどういうものなのよ、という話にまでパラダイム・シフトをもたらした。そして息が長い。90年代初頭の人類学の議論は、今やもう、古くさく聞こえてしまうが、彼女の議論は、まだそうはなっていない。 彼女は声高に言ってはいないが、やはりレズビアンで、パートナーもいるし、養子もいる。だけどそういう立場を、「当事者だから」という単純な図式では語らない。当事者でありながら、「当事者であるとはどうい
ジュディス・バトラーがようやく来日を果たした。『ジェンダー・トラブル』が世に出て15年以上、その著書として現在の問題関心をいかに語るのかに興味と期待が集まったが、同時に、今あらためてそこから何を学ぶのかを考え直すことが、聴衆にとっての課題だったのではないかと思う。 2006年 1月12日、ICUでの学生を中心とした座談会では、まず「バトラーによるバトラー入門」とも言えるような短いスピーチがあった。バトラーはこのスピーチで、「構築された存在としてあらかじめ必然的に他者に依存し他者に制約されている人間が、にもかかわらずいかにエイジェンシーを維持しうるのか」という問題に触れたのだが、存在の根幹における人間の他者への依存というこの問題こそ、『ジェンダー・トラブル』以来の彼女の一貫した論点の一つであると言ってよい。この問題は、近年の著作ではとりわけ「承認」の問題として、すなわち、誰が人間としてその存
1月14日(土) 雨 10時半、起床(仕事場)。 朝食は、コンビニのサンドイッチとコーヒー。 シャワーを浴びて、身支度。 久しぶりの雨のなので、絹物はやめて、薄紅色に五色の滝縞の会津木綿。 錆朱、黒、樺色の横縞の帯。 半襟、長襦袢、帯揚、帯締、それに下駄の鼻緒は緑系で統一。 12時少し前に、家を出る。 この時はまだ小雨状態。 池袋経由で茗荷谷駅へ。 13時少し前に、本降りになってきた雨の中、お茶の水女子大学に着く。 今日は、お茶の水女子大学COE「ジェンダー研究のフロンティア」のプロジェクトD(理論構築と文化表象)主催の「ジュディス・バトラー講演会」。 ジュディス・バトラー先生(Judith Butler アメリカ:カルフォルニア大学バークレー校教授)は、言うまでもなくジェンダー/セクシュアリティ理論の世界的な第一人者。 主著『ジェンダー
こちらのエントリーにも書いたとおり、バトラーの講演会に行ってきました。他の方のレポもこちらでリンク集を作っています。以下、簡単にレポします。なお、懸命な読者諸氏には改めて言うまでもありませんが、この講演はいずれ正規にテキスト化されるかもしれないですし、メモを頼りにした主観的なものなんで、あくまで参考程度にしてください。特に後半部分、ややめっちゃ自信なし。 当日はあいにくの雨だったが、それでも会場は満員。ちなみにchikiは傘を忘れずぶぬれ。おかげでメモもびしょぬれ。特に後半部分が読み辛い。しかも最後の一枚はボロボロ。あらかじめすみません。講演はほぼ時間通りに始まった。通訳、司会は竹村和子氏。竹村氏の挨拶から講演は始まった。竹村氏は、講演にあたり2つのことをお願いしたとのこと。1つは、理論と政治の関係について述べてほしいということ。それは、昨今のバトラーは、思弁的理論を積極的に具体的政治に結
何だかこう異様な書きにくさがただようのですが、いちおうバトラー来日おめ!ということで、ジュディス・バトラー講演会「感想」メモを残しておきます。年初めに縁起がいいし<なぜ。あくまで「感想」です。ええ、逃げをうってます。一度聞いただけできちんと理解できてる気が全くしないし、理解しそびれていたり聞き逃していたり白昼夢にひたっていたり寝ていたりしていた箇所が多々ある可能性が否定できないので、講演会レポートなんて大それた試みは、ムリ。とてもムリ。今後は「理論やってます」という自己申告はやめるべきだと自分で強く感じます。でも、成城トラカレさんやid:june_tさんのこちらのブックマークを拝見する限りでは、1000人集まった割には「レポート」あげていらっしゃるツワモノは少なくとも今のところあまりいらっしゃらないようで、やっぱりね〜そうよね〜*1。しかも録音禁止なので、お家にかえってカミサマのお声でも再
本日をもって、G★RDIAS第1期を終了します。 これまでご訪問いただき、また意見交換していただき、ありがとうございました。 またお会いできる日を楽しみにしています。 なおコメント欄は当分のあいだ生き続けています。 G★RDIASメンバー一同 (id:eirene id:font-da id:kanjinai id:x0000000000) 2007年12月27日 今年の新刊書から印象に残った本を紹介したい。宗教に関係する本を3冊選んでみた。 キリスト教と音楽 ヨーロッパ音楽の源流をたずねて 作者: 金澤正剛出版社/メーカー: 音楽之友社発売日: 2007/01/18メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 21回この商品を含むブログ (5件) を見る ヨーロッパの芸術音楽の歴史とキリスト教の結びつきについて、やさしく書かれた日本語の本は、それほど多くないように思う。著者は『キリスト教音
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