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本と書評に関するmarineeのブックマーク (15)

  • どうして僕はこんなところに - 北烏山だより

    ふと思い立って、江國香織さんのエッセイを片端から読み返す。 恋愛や男の人についてのエピソードももちろんいいのだけれど、 わたしがとくに好きなのは、家族(両親と妹)の話と、身の回りのちょっとした「好きなもの」の話だ。 同い年、好き、といった共通点のせいなのか、家族の中での会話も、読んでいるも、べているものも、 びっくりするほど似ている。 だから、さりげない思い出や日常のひとこまの中に、「妹」が登場すると(じつによく登場するのだ)、もうだめ。 どんなに楽しいことが書いてあっても、いや、楽しいことが書かれていればいるほど、 自分が妹と過ごした時間のあれこれを思い出し、そのことを、「ああだったね」「こうだったね」と言い合うことは、 もう二度とないのだと思うと、涙がとまらなくなる。 そもそも、江國香織さんの文章は、どんなに幸せな風景を描いていても、なんともいえず切ないのだ。 その幸せは、有限な

    どうして僕はこんなところに - 北烏山だより
    marinee
    marinee 2008/10/23
    "江國香織さんの文章は、どんなに幸せな風景を描いていても、なんともいえず切ないのだ。その幸せは、有限なのだということ、有限だからこそ、輝いているのだということを、最初からふくみこんでいるような文章だ。"
  • 汝の隣人のブログを愛せよ | LOVELOG

  • 2007・極私的ブックアワード - 森井の記

    私がアワードを出したからって、なんなんだ…? そんな疑問はまあ、置いといて。 今年読んだ、しびれたを総括したいと。そんな企画でございます。 ・2007年度新刊部門(2007年1月1日〜2007年12月29日初版発行) ・旧作部門(2007年以前に初版発行) 以上、ふたつに分類して行ないます。 ・・小説・・ ○2007年度新刊部門 第1位 山田詠美『無銭優雅』(幻冬舎) 次の日が仕事だというのに、深夜三時まで読んでしまい、おもしろすぎてそのまま寝れなくなった。 どうしてもっと騒がれないのかが分からない、最強、を実感させられる傑作。 もしかして、文学的にハイ・ブラウすぎたの?? 「恋愛」というテーマに比べたら知られていないかもしれませんが、 山田詠美は、一貫して「死」を書いてきた作家です。とくに「最後の資料」以降の作品には、いつも、 隣に「死」がただよっている。生活の中に、生命の中にある「

    2007・極私的ブックアワード - 森井の記
    marinee
    marinee 2008/04/09
    この書評を読んで買いました。これから読みます。>いつき朔夜『午前五時のシンデレラ』
  • 『昨日』アゴタ・クリストフ(早川書房) - 卯月読書速報

    もし自分の人生に影響を与えたを挙げるとすれば、その中の一冊となるであろう。 主人公は危険を冒しての亡命したものの、手に入れたのは中立国家での単調な労働。それは永遠に続くのかもしれない絶望。かつての幼馴染に対する、執着とも言える恋慕。非常に暗いストーリーだが、なぜかそこに希望が見える。 ハンガリーからスイスに亡命した作者の人生に重ね合わせずにはいられない。巻末に、著者来日時の講演内容が記載されていて、それがまた興味深い。これだけでも非常に価値がある文章。 もはや帰ることはない祖国、自国語が薄れ、子供が外国語を話すようになる。焦燥感から大学でフランス語を学ぶ。それしか選択の余地が無い。単調な労働は続く。子供の世話をしてからタイプライターに向かう夜。小説を書き始める。それは誰にも読まれないかもしれない。果たして、誰にも読まれない文章を書きつづけようと思うだろうか? 初めて読んだのはいつか昔、

    marinee
    marinee 2008/03/05
    ずいぶん前に買ってあるけど、まだ読めていない。
  • 徹夜するほど面白かった小説を教えてください。 - 人力検索はてな

    徹夜するほど面白かった小説を教えてください。「読み始めれば、徹夜を覚悟するだろう」というのは、S.トゥロー「推定無罪」の帯の文句。半信半疑でページを開き、噂どおり完徹しました。 いくつかをピックアップして↓にレビューしたので参考までに。 http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2006/02/post_b4eb.html これらは歴史ミステリですが、もちろんジャンルは限りません。たとえば、冒険譚ならS.ハンター「極大射程」、歴史小説なら藤沢周平「蝉しぐれ」が徹夜小説でした。 あなたが思わず引き込まれ、気づいたら朝だった小説を、教えてください。

    marinee
    marinee 2008/03/05
    悪童日記はガチ。
  • 葛藤はない、ただ、開き直りだけがある――『私の男』桜庭一樹 - 森井の記

    私の男 作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/10/30メディア: 単行購入: 4人 クリック: 442回この商品を含むブログ (447件) を見る 言わずと知れた、直木賞受賞作! 『私の男』読みました。 複雑に時系列の入り組んだ小説ですが、かいつまんであらすじを整理すると以下のようになります。 (※ネタバレ注意です※  自力で読みたい方は、この先に進まないでください。) ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 主人公は、腐野花(くさりの・はな)。 物語は、成長した花が結婚を決め、たった一人の肉親・淳吾に婚約者を引き合わせるところから始まる。 この淳吾と花とは、対外的には「血のつながらない親子」という関係だが、ふたりは実は同衾する関係。その関係は、花が淳吾に引き取られた九歳の時点から続いていた。さらに、「血がつながっていない」という認識は、両者の複雑な家族関係に負うものであって

    葛藤はない、ただ、開き直りだけがある――『私の男』桜庭一樹 - 森井の記
    marinee
    marinee 2008/02/27
    桜庭一樹「私の男」書評。読んでみたくなった。
  • トクロポント書舗 | 川上弘美『大好きな本 川上弘美書評集』

    marinee
    marinee 2008/01/30
    ”やっぱりわたしは、ひとがどのような本を読むか、どのような作家を愛しているかでもってそのひとをはかってしまうのだ。”
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    仲春はゆっくりと通り過ぎる 寝て起きたら3月である。今日の東京の最高気温は20度を超えている。正月のインフルエンザが完治して、これでやっと健康で文化的な年度を始められるぞ、と意気込んだのも束の間、今度は原因不明の高熱を出して1週間寝込んだ。 脳がグツグツ煮える音が聴こえそうなほど…

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    marinee
    marinee 2008/01/29
    ”みんなが期待する物語に嵌めこまれたら、逃げ出せない。”
  • 芸術選奨新人賞に柴崎友香『その街の今は』 - cakeの日記

    marinee
    marinee 2008/01/25
    ”小説は人情を描くのを骨法とする。そしてこれがいちばん難しい。みんなこれから逃げて、理屈をこねる”
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 数学ぎらいは幸せになれないか? 「生き抜くための数学入門」

    塾に行かせない方針だけど、読み書き算数は徹底している。できないと苦労するからね。 しかし、これが「数学」になると文句が出るはず、「どうして生活の役に立たない数学を勉強しなきゃならないの?」ってね。もっともらしい小理屈はネットで探すとしても、とーちゃんが信じている理由は上手く表現できない。 学校の数学の目的は、抽象化や論理的思考力を身につけることなんだが、そのまま言ってもハイそうですかと分かってもらえない。「考えるチカラ」なんて表現も納得しないな(自分が子どもだった頃を思い返してみよ!)。 わたしの場合、数学の恩恵は常考レベルで染みわたっており、生活の端々でしみじみすることはない。帰納法は意識せず使うし、問題解決の基「仮説検証プロセス」は公理→定理の導出そのもの。教養書の数式の鮮烈さにドキドキすることはあっても、「そのため」の勉強だと言っちゃうと逆効果だろう。 ちょうどいいが、よりみちパ

    わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 数学ぎらいは幸せになれないか? 「生き抜くための数学入門」
  • 無言の日記−五月の庭 - 『やおい小説論』は論文としてどうなのかしら?

    さてと、今年のベストをちゃちゃっと発表する前に恒例のDis行きますかって、当はねえ、こういう罵倒芸みたいなのもうやめたいんだけどねえ、まあ折角だから対抗言説をあげとくことにするわ。 やおい小説論―女性のためのエロス表現 作者: 永久保陽子出版社/メーカー: 専修大学出版局発売日: 2005/03メディア: 単行 クリック: 47回この商品を含むブログ (34件) を見るいろいろとお勉強しようと思ってやおい論を読んでみたんだけど、その中でも一番前評判が高かったのが「やおい小説論」だったのね。昨今はエンターテイメントと絡めたりされてる腐女子という存在、どうも軽めのメディアとの相性が良いみたい。きっと、やおい論やってる方はヤキモキしてると思うのね。だってやおいの人々ってやおい論すごく好きよね、作品論じゃなくて、なぜ自分たちがそういうものを愛好するのかって語りたがるの。それって良いことだと思う

    無言の日記−五月の庭 - 『やおい小説論』は論文としてどうなのかしら?
  • 書評は読み手のためにある(出版社や作家のためでなく):みやきち日記

    書評は読み手のためにある(出版社や作家のためでなく) 書評サイトに対する作り手側の視線 - ラノ漫―ライトノベルのマンガを気で作る編集者の雑記― 「ダメ書評」に対するマンガ編集者の視線 - ラノ漫―ライトノベルのマンガを気で作る編集者の雑記― ここいらあたりのお話ですが。 作り手側も人間ですので、書かれるなら宣伝になることを書いてほしいし、書評は的を射ていてほしいし、それもできることなら誉め言葉であってほしいと願っています。いいものが描けたときは話題にしてほしいし、調子が悪かった時はスルーしてほしいのです。この部分、心情としては理解できるのですけれど、自分がサイト内でレビューを書くときには「的を射ていてほしい」「いいものが描けたときは話題にしてほしい」のふたつ以外の「〜ほしい」には必ずしも応えられそうもないなあ、と思いました。なぜなら書評は読み手のためのものであって、出版社や作家のため

    書評は読み手のためにある(出版社や作家のためでなく):みやきち日記
    marinee
    marinee 2008/01/11
    同意。
  • 顔を憎んで鼻を切れば、唇も消える: 天国からのラブレター 本村洋・弥生著

    恋愛というのは人生の恥部であり、またブラックホールであると思う。なぜなら人は、とくに女は、恋愛をするとポエムを書く。抗い難いポエム欲が湧いてきて、ついつい綴ってしまうのだ。そう、ポエムを。詩ではなく、ポエムを。これはもう事故のようなものだろう。今までさんざんポエマーを嘲笑してきたわたしだが、そんなひねくれ者だって例外ではなかった。荒んだ人間も恋愛中のポエム欲には逆らえない。だから書いた。そうポエムを。こんなわたしがポエムを!手紙やメールや口頭で、わたしは過去、恥ずかしいポエムを吐いてきた。仕方がないではないか。だって恋をしていたのだもの。いかなる女もあの湧き上がるポエム欲には抗えない。どんなにとりすました女だって、きっと裏ではあんなポエムやこんなポエムを書いているはず。恋とは、ことほどさように滑稽で不細工で、気色が悪いものだ。 「天国からのラブレター」は、そんな人生の汚点、決して人様には見

    marinee
    marinee 2008/01/10
    ”弥生は私以外の男に体を汚されることを、命を賭して拒絶したのです。”気持ちの悪い価値観。性暴力の被害者に対するセカンドレイプだろ、こういう言説は。
  • 2007年の○冊 - chirashino☆ura

    各所の今年の○冊。(25日エントリ作成。時間と気力に応じて随時追記。27日、28日、29日、30日、31日、2008年1月27日追記あり。年明け後もアップデートしようと思っていたけど、ほぼ挫折。そのうち気が向いたらまた手を入れるかも。) (参考) 昨年分:今年の○冊 - chirashino☆ura 一昨年分:2005-12-28 - chirashino☆uraまたは今年の○冊 - chirashino☆ura ブロガー他 http://booklog.kinokuniya.co.jp/kinobest2007/(「紀伊國屋書店が選ぶ2007年のベスト30」。30日追記。) http://www.bunkomania.net/2007/12/20076.html(「オリコンほか6書店で構成する実行委員会は,6部門で受賞作を決めた」。31日追記。) 立岩真也様:http://www.ars

    2007年の○冊 - chirashino☆ura
  • http://d.hatena.ne.jp/kamioyou-ta/20070817

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