長野県佐久市と北佐久郡立科町(たてしなまち)にまたがる、旧中山道の茂田井宿(もたいしゅく)。この地で、元禄2年(1689年)の創業以来、日本酒造りを続けてきた長い歴史をもつ蔵、それが「明鏡止水」の醸造元・大澤酒造株式会社です。 蔵のある茂田井宿は、北に浅間山、南に蓼科山(たてしなやま)を臨む場所に位置し、静かで穏やかな空気が流れている、昔の面影が色濃く残った宿場です。 大澤酒造は茂田井村の名主を勤めていた家柄であり、とても立派な蔵構え。現在は、「和醸良酒」を肝に命じながら兄弟を中心に酒造りをしており、写真右が14代目蔵元の兄・大澤真氏、左は杜氏の弟・大澤実氏です。 造り真っ只中の酒蔵に潜入 蔵を訪ねた2月。この日の気温は−5度でした。 大澤酒造で使用している原料米は酒造好適米のみ。長野県産美山錦、兵庫県産山田錦、ひとごこち、金紋錦、岡山県産雄町の5種類です。 洗米はすべて機械で行われます。