長野大町市の北アルプス鹿島槍ケ岳(2889メートル)の北壁直下にあるカクネ里雪渓に氷河が存在するかどうかを確認する調査が22日、始まった。市が市立大町山岳博物館や信州大などの研究者らによる合同調査団を編成。先発隊3人がこの日、北安曇郡白馬村からカクネ里を目指し、小雨の中を出発した。本隊10人は26日に入山する予定。氷河と確認されれば国内4例目、県内で初となる。 調査団に参加する富山県立山カルデラ砂防博物館(立山町)の2011年と12年の調査で、カクネ里の雪渓の下に厚さ40メートル、長さ700メートルの氷の塊「氷体」が確認されている。これが氷河であるためには、氷体が斜面に沿って動いている必要がある。調査は昨年9月に予定していたが、カクネ里までのルート上にある雪渓の状況が悪く、延期していた。 調査団は、長さ最大15メートルのポール3~5本を氷体に刺し、ポールの動きを衛星利用測位システム(G