今、日本の通信キャリアと、クラウド業界トップシェアの事業者であるAWS(アマゾン・ウェブサービス)が急速に接近している。 5Gが一般化し、ドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルといった携帯電話事業者(通信キャリア)はより厳しい時代を迎えている。 通信インフラが高度化し、5G網を構築するコストがかさむようになっているにも関わらず、通信費値下げの圧力は強い。結果、コンシューマ向けの事業について、以前ほどは利益が上がりにくくなっている。各社が決算の場で「非通信領域の拡充を」とコメントするようになってきたことには、こうした背景がある。 一方で、インフラの高度化・ビジネス環境の再整備は待ったなしの課題でもある。 そこをビジネスチャンスとして、通信キャリアとの関係を強化しようとしているのが、AWSというわけだ。 AWSのチーフテクノロジストで、エッジコンピューティングと通信関連事業のCTO(最高