「いぶき」は、JAXAと環境省、国立環境研究所が、共同プロジェクトで開発した人工衛星で、地球温暖化の原因と言われている二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスを宇宙から測定します。 これにより、地球温暖化や気候変動の科学的な理解を深めて、温暖化対策に貢献することを目的にしています。三菱電機株式会社がプライムメーカーとして、設計・製造を担当しました。 温室効果ガスの観測は、地上に機械を置いて観測したり航空機から観測したりもしていますが、観測地点の数が少なく地域も限られてしまいます。 また、観測センサの種類や性能にばらつきがあり、観測データを比較するのが困難です。「いぶき」は宇宙から、地球のほぼ全域にわたって、ひとつのセンサで温室効果ガスを測定するので、正確にしかも均一にデータを取得できます。 「いぶき」が観測した二酸化炭素濃度(抜粋) 「地球大気中の二酸化炭素濃度の推移 (南北断面)」 「いぶき