以前、改善活動に熱心に取り組んでいるIT企業のマネジャーさんから「PDCAを意識しすぎると経験学習が阻害される」という話を聞いたことがある。なぜなら、P(計画)を意識しすぎて、振り返りが狭くなってしまうからだ。 昨日、カイゼンで世界的に有名な企業のマネジャーさんが研究室に来られたので、この話を振ってみたところ、次のようにおっしゃっていた(だいたい以下のような内容だったと思う)。 「仕事で失敗したことがあるのですが、よく考えると、その時は、「目先の目標」のみを追っていました。もう少し「大きな目的」を意識していれば、業務の振り返りも適切になっていたと思います」 つまり、目標にもレベルがあって、短期的目標もあれば、ビジョンや理念のような長期的目標もある。P(計画)のときに、短期的目標だけでなく、長期的目標も意識することで、経験学習が豊かになるのだ。 少し見方を変えると、成果を上げる「業績目標」だ