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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/mmatu1964 (10)

  • 『論語』(読書メモ)

    加地伸行『論語』角川ソフィア文庫 『老子・荘子』が面白かったので、『論語』の入門書も読んでみた。『老子・荘子』に比べると、やや軽さを感じたが、それは孔子が実践性を重んじているからだろう。 著者の加地氏によれば、論語は社会のリーダー(為政者)を育てるための書であるという。では、社会のリーダーはどのような素養が必要なのか? 「すなわち、<深い知識>に加えて、<豊かな道徳性>があること、つまりは<教養人の養成>でした。この教養人であること、それを為政者の条件としたのです。今日、この<為政者>とは各種社会の指導者に相当すると言っていいでしょう」(p.162) いろいろとためになることが書かれているが、印象に残ったのは次の二点。 「子曰く、古の学ぶ者は己の為にし、今の学ぶ者は人の為にす」 (老先生の教え。昔の学徒は、自己を鍛えるために学ぶことに努めていた。今の学徒は、他人から名声を得るために学び努め

    『論語』(読書メモ)
    masato611
    masato611 2015/08/09
    “物欲に左右されないこと(剛)、志がくじけないで勇敢であること(毅)、質朴で飾りけのないこと(木)、〔心に思っていることはしっかりしているのだが、うまく言い表せず〕口下手であること(訥)、〔この四者は
  • 人を裁くな。そうすれば、あなたがたも裁かれることがない。

    松尾睦のブログです。個人や組織の学習、書籍、映画ならびに聖書の言葉などについて書いています。

    masato611
    masato611 2014/11/26
    “人を裁くな。そうすれば、あなたがたも裁かれることがない。 (ルカによる福音書6章37節)”
  • 共有・共感

    先日紹介した『フラニーとズーイ』では、妹のフラニーと兄のズーイの会話が、延々とすれ違う。 なぜか? それは、ズーイがフラニーを「説得」しようとしていたからである。 説得モードが続く限り、なかなかわかりあえない。 しかし、遂にわかりあえる時がくる。 なぜか? それは、ズーイとフラニーの「共通体験」により、お互いが「共感」できたからである。 いかに相手と「共有・共感」できるか。そこに相互理解のポイントがあるように思った。

    masato611
    masato611 2014/10/25
    “説得ではなくいかに相手と「共有・共感」できるか。そこに相互理解のポイントがあ
  • 仕事の任せ方

    先日、企業の部長さんたちと「仕事の任せ方」について議論する機会があった。 いわゆる「丸投げ」は避けたいし、干渉しすぎると、「任せられていない」「チェックされている」と思われてしまい、部下も成長しない。しかし、任せたのはいいが、実は仕事が進んでいなかったり、トラブっていた、というのも怖い。 では、良い任せ方の条件は何だろうか? 議論で出て来たキーワードは、「しっかり伝える」ことと「しっかり聞く」こと。 まず第1に、仕事を任せるとき、その背景、目的、方向性を「しっかりと伝える」ことが大事である。往々にして、任せた意図が伝わっていないことから、問題が生じることが多い。 次に大切なのは、部下がどのように仕事をしたいのかを「しっかり聞く」ことだ。しっかり聞くことができていれば、部下のアプローチに問題がないかどうかがわかるはずである。仕事の途中でも、「何かサポートが必要ではないか?」と親身になって話を

    masato611
    masato611 2014/08/05
    “しっかり伝える+しっかり聞く=よい仕事の任せ方”
  • 『古事記』(読書メモ)

    角川書店編『古事記』角川ソフィア文庫 角川の「ビギナーズ・クラシックス」シリーズで、古事記を読んだ。いつもながら、武田友宏氏による現代語の通釈がわかりやすい。 イザナキとイザナミ、スサノオ、ヤマトタケルなどの有名な登場人物に加えて、「イナバの白ウサギ」「海幸彦、山幸彦」等のお話もなつかしかった。神と人が混じり合って物語が進むのは、ギリシャ神話『イリヤス』と似ている(ちなみに『イリヤス』はつまらなくて途中で挫折したが・・・)。 興味深かったのは、古事記が書かれた経緯である。 解説によれば、壬申の乱(672年)に勝利した天武天皇が、中央集権国家を確立するために、「軍隊と法律と史書」を整備しようとしたことがきっかけだったらしい。 「軍の中央統制と法の整備は急速に進んだ。兵器などのハード類や、先進の中国から導入できる律令などは、渋滞もなく着々と整備されていった。遅れたのは歴史書というソフトの編集で

    『古事記』(読書メモ)
    masato611
    masato611 2014/07/31
    “歴史書とはいっても、諸氏族の系譜を天皇家のもとに一元化して、天皇政治を正当化する目的をもっている”
  • 『人材マネジメント入門』(読書メモ)

    守島基博『人材マネジメント入門』日経文庫 書をゼミで検討したので、改めて読み返した。 もっとも印象に残ったのは「人材育成=働く人と企業との間のパートナーシップ」という考え方である。 「人材育成という過程は、基的には、成長や学習を通じての個人の変化に依存しており、その意味で、きわめて個人的なプロセスです。個人の成長を、企業の求める方向と一致させるためには、なんらかの仕組みが必要なのです」 「具体的には、このパートナーシップでは、企業は戦略や目標を達成するための仕事を与えることを通じて、個人にキャリア開発のための「場」や機会を提供し、さらに個人が自ら行う人材育成の活動を支援します」(p.64) このパートナーシップという言葉には、企業と個人が対等な関係にあるという前提が含まれているように思う。 「会社が育てる」という考えでもなく、「自分の力で育ちなさい」という突き放した考えでもない。書か

    『人材マネジメント入門』(読書メモ)
    masato611
    masato611 2014/07/17
    “企業と個人が相互作用し、コラボレーションすることの大切さが伝わってきた”
  • 『心に残る人々』(読書メモ)

    白洲正子『心に残る人々』講談社文芸文庫 小林秀雄、青山二郎、梅原龍三郎、岡太郎、犬養道子など、さまざまな著名人を白洲正子さんが取材した記録である。 そうそうたる人々の中で最も印象に残ったのは、正子さんのお能の先生である梅若実氏。ちなみに正子さんは、4才のときから梅若実さんの下で能を習い始め、50才で免許皆伝を授かっている。 なお、正子さんが11才のとき、梅若実氏の稽古場に通う一方で、自宅でも長男・六郎氏から能を習っていたらしい。お父さんの実氏は教えるのが下手だったのに対し、息子の六郎さんは教え上手であったという。 「実さんは人に教えるにしても決して巧くない、筋道だった理論というものもない、ありったけの自分の持物を、そのまま未熟なものに性急に与えようとするところから、こちらは(それだけの力がないので)めちゃくちゃになり、先生の方は癇癪をおこしてしまう。そんな時六郎さんに解決を求めると、見事

    『心に残る人々』(読書メモ)
    masato611
    masato611 2014/06/13
    “「価値や神髄」を伝えるには、教え方だけでなく、「情熱」のようなものが必要なのであろう。”
  • 30分の法則

    昨日、聞き上手の方と話していたときのこと。 「相手が音を語り出すのは、どのくらい経ってからですか?」 と質問したところ 「30分くらい経ってからですね」 という答えが返ってきた。 以前、別の育て上手の方に同じ質問をしたところ「30分」という回答だった。人の話を気で聞こうと思ったら「最低30分は聞きき切らないといけない」ということだろう。 なかなか難しいことである。

    masato611
    masato611 2014/03/13
    “人の話を本気で聞こうと思ったら「最低30分は聞きき切らないといけない」ということだろう。”
  • 『茶の本』(読書メモ)

    岡倉覚三(村岡博訳)『茶の』岩波文庫 書は、岡倉覚三(天心)が、英語で書いた「The Book of Tea」の邦訳である。欧米に茶道の考えを広めるため、1906年に出版されたものだ。 冒頭に書かれた次の一文が、茶道の歴史を簡潔に説明している。 「茶は薬用として始まり後飲料となる。シナにおいては八世紀に高雅な遊びの一つとして詩歌の域に達した。十五世紀に至り日はこれを高めて一種の審美的宗教、すなわち茶道にまで進めた」(p.21) では、茶道とはどんな性質を持つのか? 「茶道は日常生活の俗事の中に存する美しきものを崇拝することに基づく一種の儀式であって、純粋と調和、相互愛の神秘、社会秩序のローマン主義を諄々と教えるものである」(p.21) 日常生活のつまらないものに美しさを見いだす、という説明がわかりやすい。では、なぜ日は茶道を生み出すことができたのか? そこには鎖国が関係している。

    『茶の本』(読書メモ)
    masato611
    masato611 2014/02/14
    “茶道いっさいの理想は、人生の些事の中にでも偉大を考えるというこの禅の教えから出たものである”
  • 経験学習とPDCA(2)

    以前、改善活動に熱心に取り組んでいるIT企業のマネジャーさんから「PDCAを意識しすぎると経験学習が阻害される」という話を聞いたことがある。なぜなら、P(計画)を意識しすぎて、振り返りが狭くなってしまうからだ。 昨日、カイゼンで世界的に有名な企業のマネジャーさんが研究室に来られたので、この話を振ってみたところ、次のようにおっしゃっていた(だいたい以下のような内容だったと思う)。 「仕事で失敗したことがあるのですが、よく考えると、その時は、「目先の目標」のみを追っていました。もう少し「大きな目的」を意識していれば、業務の振り返りも適切になっていたと思います」 つまり、目標にもレベルがあって、短期的目標もあれば、ビジョンや理念のような長期的目標もある。P(計画)のときに、短期的目標だけでなく、長期的目標も意識することで、経験学習が豊かになるのだ。 少し見方を変えると、成果を上げる「業績目標」だ

    masato611
    masato611 2014/02/07
    “ゴールの持ち方ひとつで学習の深さが変わってくる”
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