この数年、現在に至るまで大学生向けセミナーで講演をしたり、勉強会をしたりすると、日本の大学生の最優秀の人たちが「ガイギン」に就職をしたいと言っていた。「ガイギン」って何って言うと「ゴールドマンやモルガンスタンレーやリーマン」のことを言うらしい。それって「証券会社」だよって言うといぶかしげな顔をする。日本においては「証券会社」の地位は低いのだ。証券会社には就職をしたくない。「投資銀行」という「外国の銀行」ということで「ガイギン」という言葉が作られたようである。給料も高いし、若いうちからデカイ仕事ができそうだ。 何にせよ、最優秀の子たちがこの数年感、ガイギンに吸い取られていったのは事実だ。それがリーマンのアジア部門は野村証券に、モルガンスタンレーは三菱UFJ銀行が筆頭株主になるとは、誰が想像できただろう。ほんの1年前までは日米の金融機関の最高幹部たちも想像していなかったのではないだろうか。 ベ