やる気を引き出す成果主義の実現に向けて ソリューション統括部 元木幹雄 外発的動機付けと内発的動機付け 多くの企業で導入されている成果主義は「より多くの成果に、より多くの報酬を支払う」というような側面ばかりに注目して、運用されている。人ががんばる理由のひとつに「ご褒美を目指してがんばる」という側面もあるため、従業員の動機付けに貢献しているのだが、報酬だけを従業員の動機付けの源泉と考えることには危険がある。 広い意味での報酬には、給与や賞与などの金銭的報酬もあれば、昇進や昇格、表彰、他者からの賞賛や承認もある。これらは全て外から(他者から)提供される報酬なので外発的報酬と呼び、これらを与えることで人を動機付けることを外発的動機付けと呼ぶ。 これに対して、達成感や成長感、有能感、仕事自体の楽しみ、自己実現というのは、外から受け取る報酬ではないので、内発的報酬と呼ぶ。これによって人が突き