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ブックマーク / ensaigaisai.seesaa.net (5)

  • 国家の債務と成長率

    「国家は破綻する」(This time is different)の著者、C. ラインハートとK. ロゴフ両氏の2010年の論文"Growth in a Time of Debt"(「債務を抱える国の経済成長について")は、先進諸国で国家債務がGDPの90%を超えたら急速にGDP成長率が落ち込むことを20カ国のデータを使って示したはずでした。この論旨は、とりわけ欧州危機における各国の債務削減議論のよりどころともなり、実際G20でも対GDP90%という数字をもとに議論が行われようとしてことをロイターの記事は報じています。http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE93D01B20130414 また、米国での予算の議論でも登場しており、上院予算委員会での証言もされているようで、用話頭のポール・ライアン議員もそれを引用した報告書を出しているなど、大き

    masato611
    masato611 2013/06/28
    相関関係と因果関係はべつであるということ。つまり債務が大きいことが成長鈍化の「原因」かどうかは必ずしも言えない、ということです。我々の経験でもリーマンショックのような外的ショックによりグローバルな成長
  • ブラックスワンのない世界に向けての10原則 厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

    ”Ten principles for a Black Swan-proof world”(FT4月8日付より) 「Black Swan」や「まぐれ」で有名なNassim Nicholas Taleb氏がFTに書いてました。 1. 脆弱なものはそれが小さいうちにつぶせ (現代では大きな組織に大きなリスクが隠されやすくなる。Too big to failなどという開き直りを未然に防ぐということです。) 2. 損失の社会化と利益の私物化を組み合わせるな (この組み合わせは資主義と社会主義の悪いところの組み合わせですね) 3. 目が見えないのにスクールバスを運転していたやつ(そしてぶつけたやつ)には新しいバスを運転させるな (これまでえらそうなことを言っていても、システム崩壊を未然に防げなかった学界、規制当局、中央銀行、政府役人、エコノミストを擁する多くの組織などへの厳しい非難です) 4. イ

    masato611
    masato611 2009/04/12
    脆弱なものはそれが小さいうちにつぶせ
  • 悲観の中で

    株価が大きく戻したかと思ったらまた暴落。この世の終わりかと思っておられる方もいらっしゃるかもしれません。まあ、前回も書いたように、長期にわたるレバレッジとまやかしが一気に崩れたのですから、すぐに元に戻らないことは間違いありません。1929年の大恐慌の時は、NYの株価が直前のピーク(まあ必ず暴落の直前にはバブルがあるので)水準を回復するまで25年かかりました。今回もかなり重症であることは間違いありません。バブルの過程で必ず起きるのは「価値のないものが取引され値段があがる」ということです。昔チューリップ、今サブプライムローンといったところでしょうか。その上物の崩壊がそこにいたる仕組み全体への信頼を失わせてしまい、建物すべてが崩壊する危険にさらされているのです。 重要なことは、信頼の欠如を仕組み全体へと波及させないことです。そのために広域消火活動が間に合わないなら、一定の堅牢な下層階は守りその代

    悲観の中で
    masato611
    masato611 2008/10/18
    1929年の大恐慌の時は、NYの株価が直前のピーク(まあ必ず暴落の直前にはバブルがあるので)水準を回復するまで25年かかりました
  • サブプライム騒動‐替え歌(休日モード)

    仕事にかける真剣味が足りないという批判は甘んじて受けます(汗)。でも師匠から最近のエントリーにコメントを頂戴したものですからついつい・・・ 値もなきCDO ちょっとぐらいのサブプライムなら 残らず全部取ってやる だからDarling,商売のタネ 真実は隠し続ける 客が僕を疑ってるなら トリプルAに切って出してやる Oh、Darling,客はノータリン 大切な金を奪う、WowWow 生き馬目抜く投資業に入っちゃって 勘定だけがリアルにできちゃいそうになるけど こんなスプレッドの小さい中で たまに投資困難になるだろう? だからDarling,ババをつかんだり 大切な金をなくす あるがままの形で売れない弱さを 仕組みと格付けでごまかしてる 知らぬ間に増えていた 延滞の嵐の中で もがいているのは 「L」だってそうなんだ・・・ どれほど鈍い投資家でも 理解する日はやってくるんだよ Oh,Darlin

  • 自治体のデリバティブ利用による資金調達 - 厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)/ウェブリブログ

    やっぱりこれって我々の年代ですとすぐに「オレンジカウンティー」っていうのが脊髄反射で脳裏によみがえるわけです(あちら様は調達ではなく運用のほうでしたが)。オレンジカウンティー事件というのは1994年にカリフォルニア州の裕福な自治体(AA格)がデリバティブを多用した資金運用によって多額の損失を出して米国破産法チャプター9の申請(すなわち破産)にいたったものです。ここで使われていたのは逆フローター債券と呼ばれる「金利が下がると多くの利息が入る(そしてその逆も生じる)」仕組み債券でしたが、結局短期金利が上がらないという見込みが大はずれして、レバレッジのかかったポジションが14億ドルの損失につながったというオソマツ。 今朝の日経新聞1面の記事によれば大阪市などでデリバティブ組み込みによって見かけの調達金利を低く抑えるタイプの資金調達が出始めているようです。具体的なスキームも知らないし、そもそも現状

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