【ワシントン=山田哲朗】運用を終えたドイツのエックス線観測衛星「ROSAT」が、10月下旬から11月にかけて地球に落下することが分かった。 米メディアが28日報じた。 燃え尽きずに地表へ到達する破片は30個と予想され、人に当たる確率は2000分の1という。24日に南太平洋に落ちた米国の大気観測衛星(UARS)は、3200分の1の確率だった。 こうした大きな宇宙ゴミの落下は珍しいことではない。しかし、UARSは、制御不能のまま落ちた米航空宇宙局(NASA)の衛星としては1979年のスカイラブ(68トン)以後で最大で、世界中の注目を集めた。ROSATも制御不能のため、UARSと同様に落下地点の予測は難しい。