ロシア主導で進められるシリア和平協議に出ている反政府派は「フェイクの反政府派」だと語るナジーブ氏 内戦が続くシリアの和平協議がロシア主導で行なわれている。1月末にソチで開催された協議では、反政府派の主要勢力は参加を拒否し、アサド政権を支持してきたロシアに対する不信感をあらわにした。 世界にテロの脅威を与えてきたISが昨年末に「壊滅」して以降、シリア情勢を伝えるニュースは減ったように見えるが、こういった状況を日本在住のシリア人ジャーナリストはどう見ているのか? 「週プレ外国人記者クラブ」第111回は、「リサーラ・メディア」代表ナジーブ・エルカシュ氏に話を聞いた。 *** ―ロシア主導で行なわれた和平協議を、ナジーブさんはどう見ていますか? ナジーブ 優位に立つ側を超大国が後押しするという協議は非常にバランスに欠け、これでシリアに平和を築くのは不可能でしょう。イスラエルとパレスチナの和平交渉も