円盤状のノコギリを内蔵した機械で竹を粉末にしていく大石誠一さん=浜松市の丸大鉄工大石誠一社長(後方)が開発した円盤ノコギリ装置「パンダ」(右)で細かくされた竹の粉末=浜松市東区の丸大鉄工 静岡大工学部の研究チームが、竹から効率良くバイオエタノールをつくる技術を開発した。竹の硬さが難題だったが、浜松市の刃物工場が100分の1ミリ単位の粉末にできる円盤ノコギリ装置を開発。従業員4人の町工場の技術が、荒れ放題の放置竹林をバイオ燃料の「油田」に変える夢の突破口となった。 里山で管理の行き届かない竹林が増殖し、周囲の林や農地を侵食する「放置竹林」問題は全国で発生。伐採に乗り出す自治体も多いが、竹の成長の早さに追いつかないのが実情だ。 静大工学部(浜松市)の中崎清彦教授(51)は生ごみを分解して肥料にする微生物の研究などに取り組み、廃棄物を残さず資源を循環させる「ゼロエミッション」を目指していた
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