NTTは16日、小型の発電機を装着した靴を履いて歩くことで、携帯電話などに必要な電力を供給できる「歩行発電」の試作機を開発したことを明らかにした。今後は高出力化や小型化を進め、2010年にも実用化につなげる。価格は通常の靴に数千円上乗せする程度にする。 試作機は、スポーツ用サンダルをベースに、つま先とかかとの靴敷きの下に水が入ったタンクを装備。歩く際の体重移動でタンクが踏みつけられ、タンク間をつないだパイプを流れる水がタービンを回転させて発電する仕組み。発電した電気は、携帯機器に有線でつなぐか、電池に蓄電して利用する。 現在の出力は「歩いている限り(携帯音楽プレーヤーの)iPodが切れることはない」(NTT環境エネルギー研究所)程度。実用化までに出力を倍増させ、電気をiPodの2倍消費する携帯電話で通話できる水準まで改良する考えだ。 試作機は現在、発電機などが靴から飛び出ている。靴底に内蔵