土地転がしに、ゼネコンからの集金。“蓄財”の手法は、田中角栄や金丸信と同じだ。そこに政治献金や寄付金といった「浄財」を活用したところに、小沢氏のオリジナリティがある。 左からグラン・アクス麹町、ライオンズマンション赤坂志津林、チュリス赤坂、深沢の秘書寮、ラ・セーナ南青山、元赤坂タワーズ。グラン・アクスは小沢氏が会長を務める財団に譲渡されたが、それ以外はいまだに小沢氏名義だ 不動産は小沢氏のもの? 何らやましいことはしていない―――。 東京地検特捜部との全面対決を宣言している民主党幹事長小沢一郎氏は、疑惑が指摘される度に、そう繰り返してきた。だが、そんな小沢氏の主張は、すでに裁判で退けられている。 <原告小沢には資産形成や利殖の目的がないと主張するが、これらの点も、結局、将来における取り扱いいかんによって、後世判断されるほかないものである> これは'07年8月に東京地裁で下された判決だ。原告