沖縄返還に伴う密約自体にはさほど興味はないが、無利子預金では米国側がどんな利益処理をしていたのか気になった。利益をリアルに現実化するには、FRBのシニョリッジの一部を切り分け、連邦政府に納付するときに識別する必要がある。これ、本当にそんなことしていたのか疑問であり、仮に隠れ補填みたいなものだったにしても、計算上の「利益」に過ぎなかったように思う。 まず、無利子預金というのはFRBが常設しているファシリティ。特段珍しいものではなく、各国の預金を受け入れるスキームは中央銀行としては一般的なサービスだ。日銀も各国の預金を受け入れている。営業毎旬報告の負債側にある「その他預金」である。直近では280億円ぐらい。過去見ると、ちょこちょこ変動しており、どこの国だか知らないが、出し入れはしているようだ。 で、この預金からの利益計上である。シニョリッジはB/S全体から計上されるもので、一部の負債から特定の