原発再起動の反対運動に関して、賛否両論が起きている。福島第一原発の事故・災害を受けて原発の信頼性が揺らいだ結果だが、原発再起動に否定的な意見を非合理的だと断定する人もいる。 反原発批判者は、東日本大震災と同等の災害は今世紀中は起きない、もし起きても対策済みだと主張する。また、原発を再起動しないと電力不足で経済的被害が甚大だそうだ。ゆえに反原発派は非合理的だそうだ。本当にそうだと言い切れるのであろうか? 少し考えると、当面の原発再起動反対にも何らかの合理性があるように思えてくる。幾つかその根拠を考えてみよう。 福島第一原発の災害・事故の全容が解明されておらず、安全基準の本格的な改訂も行われていない。津波以外に地震自体で重大な損傷があった可能性も報道されており、現在までの事故処理も適切に行われているか疑問がある。 原子力安全・保安院が安全だとしていた浜岡原発を、菅内閣は危険性があると停止要請を