日本映画・洋画を問わず、ネタバレ・あらすじを交えて感想(レビュー、 批評、 解説…?)を語りながら、映画の魅力を再発見していきましょう。ラストを明かすことも。 【ネタバレ注意】 「アニメーション映画は子どものためにつくるもの。」 宮崎駿監督はそう考えて作品をつくってきた。 その枷をはじめて破って『風立ちぬ』を発表し、宮崎監督は長編アニメの制作から引退した。 私が『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編]始まりの物語』及び『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[後編]永遠の物語』に続く新作『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語』を観て思い出したのは、宮崎監督の言葉だった。 同じ時間を繰り返す「ループもの」と呼ばれる作品は多々あるが、日本のアニメで嚆矢となるのは押井守監督が1984年に発表した『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』だ。 この作品では友引町という閉鎖空間の中、学園