ブラジル沖の水深約4200メートルの海底で見つかった、クロミンククジラの背骨。手前は「しんかい6500」のアーム(海洋研究開発機構提供) 南米ブラジル沖の大西洋で、水深約4200メートルの海底に沈んだクジラの骨に、ほとんどが新種とみられるゴカイやエビなどの多様な生物がすみ着いているのを発見したと、海洋研究開発機構などの国際チームが24日、英科学誌電子版に発表した。深海底にすむ生物が生息域を広げる仕組みを知る手掛かりになるという。 海底のクジラの死骸にすみ着く生物の群れが、大西洋で見つかったのは初めて。 チームは、2013年4月にサンパウロ海嶺を有人潜水調査船「しんかい6500」で調べ、海底にクロミンククジラの背骨を発見。近くにゴカイやエビ、巻き貝などの仲間である約40種類の生物を確認した。