4日夜から猛烈な雨が降り続け、大雨特別警報が出された島根県西部では、土砂崩れなどが相次ぎ、孤立状態となった集落も出た。 「滝のような雨が続いた」。避難所に駆け込んだ住民らは、強まる雨音に耳を傾けながら、不安な時間を過ごした。 同県浜田市 金城 ( かなぎ ) 町 波佐 ( はざ ) の 若生 ( わかお ) 地区では、周囲の道路が崩れ、14世帯が孤立状態になった。68歳の男性は読売新聞の電話取材に、「近くの山から土砂がずり落ちてきそう」と不安そうに語った。同地区は民家が点在する山間部の集落で、近くの川は水かさが増しているという。市役所とは定期的に連絡を取っているが、「家から出ることもできない。どうしたらいいのか」と途方に暮れていた。 約4キロ離れた公民館「ときわ会館」には一時、約80人が避難。夫婦で5日午前2時頃に車で逃げてきた近くのアルバイト(63)はほとんど眠らずに夜を明かしたという。