その代わりに「デジタル化の流れにハンコも乗りましょう」と呼びかけている。ハンコがデジタルの世界でも活躍できる仕組みを作りたい。 「押印デバイス」という装置があり、これに押印をするときれいにデジタル変換できる。まだ価格が高いが、廉価版が出れば印章、ハンコがデジタル社会にも参入できる。そのための支援を政府にお願いしている。 押印デバイスは、やり方によってはパスワード代わりになるし、パスワードよりも安全性が高いものになるかもしれない。この点、平井卓也デジタル改革担当大臣も理解を示してくれた。 もう1つが海外市場への進出だ。印章はもとは中国から入ってきた文化で、アジアには印章を普段使いしている国がまだ数多くある。そういう地域に日本の優れた技術で作られた印章を売り込みたい。 インバウンド需要も考えられる。中国人観光客に「ハンコの里」と呼ばれる山梨県の印章産業地を回ってもらいたい。習近平国家主席の来日