コアCPIは年内3%超の可能性も 総務省が22日に発表した6月分消費者物価統計で、コアCPI(生鮮食品を除く総合指数)は、前年同月比+2.2%と前月の同+2.1%から上昇した。これで、3か月連続で日本銀行の物価目標である+2.0%を上回ったことになる。+2.2%は事前予想通りである。 季節調整値の前月比に注目すると、コアCPI、そしてより基調的な物価動向を表すコアコアCPI(生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数)は、ともに前月比+0.2%となった。コアコアCPIの前月比は5月分で+0.1%と4か月ぶりに増加幅を縮小させたが、6月分は再び+0.2%となり、基調的な物価上昇圧力のトレンドに変化がないことを裏付けた。 先行きについては、前年の携帯通話料引き下げの影響が剥落する10月のコアCPIが年内のピークと考えられ、現時点では+2.8%と予想される。年末時点では同+2.7%、2022年度平均は