スマートフォンの普及は、メーカーやキャリアー側の予想も超えたスピードで進んでいますが、その結果、様々な弊害が生じてきました。 その最たる物が「渋滞」です。これに関して、新聞記事などでよく「通信速度制御」の話題が出てきますが、実態はどんなものでしょう。 スマートフォンの回線利用実態は、ヘビーユーザーによる「寡占」のようです。「2パーセントのユーザーが4割、5パーセントが過半数を専有している」(ソフトバンクモバイル)状態で、一部のヘビーユーザーが渋滞の原因になっている現状がうかがえます。この対策として、大手キャリアー3社はいずれも、データ通信量が一定の数値を超えた場合、「通信速度を制御する可能性がある」とアナウンスしています。スマートフォンだけでなく、通常の携帯電話も含みますが、ここでは便宜上、スマートフォンを対象に話を進めます。 例えばKDDIでは、直近3日間の利用が300万パケット(*)を