今の自分は、出会った人や読んできた本によって、できあがっている あの小冊子は、新聞の付録だったのか、記憶が曖昧で定かではないのだが、1ヶ月に1回程度の頻度で届いていた気がする。オールカラーで内容もさまざまだった気がする。その中には、プロ野球の選手名鑑もあって、私は、母から受け取り、大切にしていた記憶がある。母は、…
前原国土交通大臣が八ッ場ダムの視察に向かった。 これと前後して洪水のように溢れるテレビ報道は、どれもステレオタイプな表層をなでるばかりのもので、「ここまで造ったのにもったいない」「住民の怒りはおさまらない」などと繰り返している。私たちが10年にわたってこのダムの問題点と向き合ってきたのは、「造ること自体がもったいない」「住民の意志は踏みにじる」旧建設省河川局以来の国の姿勢そのものだった。 政権交代によって危機に陥った国土交通省のダム官僚たちが煽っているデマを何の精査もせずに垂れ流しているテレビ番組を見ていると「思考停止社会」も極まっていると感じる。まず代表的なデマは「工事の7割はすんでいて、あと3割の予算を投入すればダムが出来る」というもの。これは4600億円の予算をすでに7割使用したということに過ぎなくて、工事の進捗率とは何の関係もない。嘘だと思ったら、国土交通省河川局に聞いてみるといい
「マンガノゲンバ」取材方法の件。 とあるドキュメンタリー監督の人と話をしたことがあるのですが、「脚本無し」と「脚本有り」の二つのやり方があるそうです。 「脚本無し」 本格的に取材するなら、ともかくV(ビデオ)を回して、素材をひたすら撮った段階で、取材者の印象を元に映像をカットし編集していきます。この場合でも「放送枠内」におさまるように、起承転結が構成されます。 ・まず、状況を知らしめる。 ・何が問題かを見つける。 ・解決や行動を追う。 ・その結果をまとめる。 これも脚本と言えないことはありません。演出が加わるとよけいわざとらしくなります。 「脚本有り」テレビドキュメンタリーなどでは、延々取材している時間はありません。そうすると最初から起承転結を考えて、取材を行います。そうすると欲しい画だけ得ようと焦りが出ます。 担当ディレクターが優秀な取材者であれば、問題点を正確に見つけて、最短の時間で映
HUT(総視聴率)が下がってきている。 もちろんHUTはエリア差が大きいのでなんともいえない話なんだけど、とりあえず東京の話。 今年のHUT下落率はなんともいえない。 HUT下落について、もちろん、色々原因はあるよ。 1つには、デジタル普及率が上がっているから、家庭内受像機の絶対数が減ってきたこと。 (要はいままで1人1台体制だったのが、大型受像機の普及で1家庭1台へ回帰してきた。) 1つにはネットと携帯という他媒体との競合。 1つには、経費削減しすぎて、魅力を減じてきているコンテンツ。 結局その複合要因。(1番上が1番大きなファクターじゃないかと僕は感じてるけど、分析はしていない。) ただ、そんな中でも視聴率アップに向けてやれることは多くあろう。なんせHUTを上げにかかるのは、TV業界上げての行うべき話だ。コマーサル君じゃCM受注は取れないが、番組PRは確実に視聴率を上げる効果がある。で
「スクープ★ワイド 夏目漱石 突然の「財団設立」を巡って孫と曾孫が泥沼骨肉バトル」 こうした見出しは大抵デスクが付けるのだと思いますが、たぶん、どこかでこうしたフレームでやりたがるだろうとは思っていました。中の記事は、それほど過激なものではなく、商標権、肖像権などについて弁護士の意見も聞いてまとめているので、内容的にはほぼ問題はないです。ただ、この問題を「夏目家の内紛」というゴシップでのみ報道されると、ことの本質がボヤけてしまいます。この件についてはやはり(同じマスコミの人間としてわからんではないものの)ここで触れておこうと思いました。 私としては、(少なくとも現時点では)この問題は「夏目家の内紛」的なゴシップとしてではなく、知的財産権を巡る状況の変化を背景にした権利と社会共有のバランス、それをどう考えるかという公的な問題としての報道が望ましいと思っています。その観点からの社会的コンセンサ
3月15日、“日本初、最大級のQ&Aサイト”をうたう「OKWave」に、「読み逃げ」という新語をネットに広めるきっかけとなる、興味深い質問(QNo.2835346)が掲載された。 QNo.2835346 ミクシィで読み逃げするマイミク! ミクシィのことで悩んでいます。私は女性で、マイミクが20人くらいいます。普段は楽しく、参加していますが、マイミクのうちの1人が日記にコメントをしてくれないのです。いわゆる「読み逃げ」=密かに読みにくるけど、コメントしないという状態です。 (中略) 彼女は自分が読み逃げをしているという意識はゼロかと思いますが、どんな考え方なんでしょうか? 自分にしか興味がないのか、自分の伝説をよく書いています。 ミクシィで悩みたくはないし、このマイミクのように他人に興味がない人とは、お付き合いできそうにないと思っています。 何とか改善できればと思います。彼女に気づいてもらう
「ウェブリブログ」は 2023年1月31日 をもちましてサービス提供を終了いたしました。 2004年3月のサービス開始より19年近くもの間、沢山の皆さまにご愛用いただきましたことを心よりお礼申し上げます。今後とも、BIGLOBEをご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 ※引っ越し先ブログへのリダイレクトサービスは2024年1月31日で終了いたしました。 BIGLOBEのサービス一覧
不況のあおりで全国各地の花火大会が中止に追い込まれているのだそうだ。 「寂しい夏…風物詩にも不況直撃 資金難で花火大会中止、縮小」(産経新聞 7月2日) 同じニュースを、7月10日の「朝ズバ!」が特集で伝えていた。 内容はおおむね記事の後追い。それもそのはず、ワイドショーの特集コーナーは、新聞のコピーを主成分にしている。記事を水増ししたカクテルぐらいな力加減。取材の薄さは人工甘味料で補う。そこがミソ。 スタジオでは、「風物詩」という言葉が連呼されていた。 「花火の無い夏なんて、夏になりませんよ」 「夏の風物詩ですから」 「苦しいのはわかるけれど、なんとか存続してほしいですね」 と、MCはじめ、コメンテーターの先生方も、誰もが異口同音に花火を擁護している。 なるほど。 私の感覚は、世間の空気からズレているのだろうな。どうせ。 こういうタイミングで、個人的な見解を述べて、またコメント欄が荒れる
朝日新聞夕刊(東京では7月6日版、大阪では7月7日版)で、「便所飯」に関する記事が掲載されました。 そこにコメントを寄せたこともあってか、辻のところへテレビ各局を中心に取材申し込みが相次いでありました。 ですが、考えるところあって、今後一切の取材はお断りいたします。 約一年前、同じく朝日の夕刊に「便所飯」についてふれた原稿を寄せたこともあり(そちらはコメントではなく寄稿記事です)、責任の一端は強く感じています。 取材を断るよりも、マスコミを通じてきちっと自らの考えるところを伝えていくという責任の果たし方もあろうかとは思いますが、そのようにしない理由を明らかにしておきます。 以下、あるところの取材をお断りした際のメールからの引用です(個人名や局が特定できる箇所は××に変更してあります)。 さて、結論から申し上げますと、お申し出の取材に関してはお断りしたく存じます。 最も大きな理由は、今回の発
寝る前にうっかり以下の記事を読んだ。ちくしょう、面白いじゃねーか。ちょっと気になったので、のんべんだらりと書く。別に議論をまとめようというわけではない、いま思いつくままに書き記しておこうそうしようということである。もちろん、WEB2.0的集合知(愚)というコンセプトは私なりに理解したつもりだ、という前提つきで。 http://d.hatena.ne.jp/ykurihara/20070403#1175529758 最近批評はどうですか。 さて、私が気にしているのはいくつかあって、1)語るべきものを持たない個人が、ネットという原則無料のツールを与えられ、何か語らねばならない衝動に突き動かされ、他人に無意味かつリソース的無駄なつぶやき系日記やウェブサイトクリップがネットでばら撒かれてしかもそれらが大勢を占めていること、2)人間が一人で持ちうる知見は限られていて、興味対象であったとしてもそれらを
「最近批評はどうですか」みたいなことをいろんな立場の人から続けざまに尋ねられた。「ニュー評論家」なんて胡散くさい肩書きの人間にそんなこと訊くなよと思いながらそれなりに真面目に答えたのだが、背景に横たわっているのは例のアレのようだった。そう、ウェブ2・0。昨年のベストセラーにしてウェブ2・0の喧伝媒体となった梅田望夫『ウェブ進化論』は、議論の核に「集合知」というものを置いていた。ブログなどの普及により誰もが情報を発信できるようになって、無数の意見が集約・統合されたところに個人を超えた「知」が現出するという、何というかニューエイジっぽいオハナシで、誰でも編集できるウェブ上の百科事典「ウィキペディア」がその典型例とされる。ウェブの進化は人類の進化だといわんばかりの梅田の戦略的オプティミズムには当初から批判があったが、『ウェブ進化論』から1年が経過した現在、ウィキペディアにしろソーシャル・ブックマ
NHK教育テレビで放送されている「NHK手話ニュース」がすばらしい。 1) ゆっくりと簡潔に、淡々と客観的に事実を伝えてくれる 2) キャスターやコメンテーターが余計なことを言ったりしない 3) 文字テロップが大きく、ふりがながふってある 4) 比較的かんたんな言葉を使ってくれる 5) 変に不安を煽ったりしない 手話はまったく分からないけど、それを差し引いてもとても分かりやすくて、そうそう、ニュースってこれでいいよ!と思った。 NHK手話ニュースを見るようになって、テレビという媒体自体はニュースを伝えるのには向いているということに今更ながら気づいた。その日の出来事を短時間でかいつまんで理解できるのがいい。 いつの間にかテレビのニュースを見なくなったのは、わかりにくかったり、変に意見を言われたりするのが嫌だったりっていうのがたぶん大きな理由だったのだ。ほんと、NHK手話ニュースいいっすよ。
http://rocketnews24.com/?p=11485について。 このニュースについて、Mitaryphotos.netで先に見ていて、嘘ニュースだろうという流れになったのを知っていたのだが、真に受けている人がいるのは驚いた。 はてなブックマーク - ロシアで海賊を “合法的に死傷させる” ツアーが問題に – ロケットニュース24(β)を見ても信じている人がいる。 さすがに疑う人もそれなりにいてロシアの海賊死傷ツアーって本当? - migimigiのブログというエントリもある。 一部migimigiさんと被るが、ちょっと経緯を解説する。 この嘘ニュースの起源は、嘘サイトSomali Cruises - Cruise along Africa's east coast!に遡る。 これを紹介・引用・盗用したニュースがまずジョークとして広まった。 2009年5月7日のhttp://ww
毎週日曜夜11時からTokyo Mx テレビ「松嶋×町山 未公開映画を観るテレビ」、 今夜は、世界を支配するメディア王ルパート・マードックのプロパガンダTV「FOXニュース」の世論操作の実態を暴く「アウトフォックスト」の後編です。 http://en.wikipedia.org/wiki/Fox_News_Channel_controversies マードックがFOXニュースを使って国民にブッシュ政権を支持させ、イラク戦争を煽動したことは陰謀論でも何でもなく、マードック本人が認めた事実です。 2007年のワールド・エコノミック・フォーラムで本人が「イラク戦争賛成の世論を形成しようとした」とはっきり認めたときのビデオがこれです。 アニメ「ザ・シンプソンズ」ではマードックのコネを使ってイギリスのブレア首相(当時)に本人の声をアテさせ、ブレアへの影響力を示しただけではなく、マードック自身が自分の
最近の楽天とか、急成長中のアマゾン、あるいはヤフーなんぞを見ていると、特定の企業にリソースが集中して、健全な競争がネットでは阻害されているよね、とかいう論法で、中小ストアの存続が多様なネットカルチャーの護持となり社会秩序の安定に繋がるという精神を建前にネット版大店法を作ろう! というのはアイデアとしてあると思います。 誰だ、そんなことを言っているのは、と言われると「私がそう言っています」というだけなんですけど、収穫逓減とか逓増とか経済議論を聞いたことも考えたこともない人たちが、ネットのこちら側とあちら側とかいう煙に巻く議論を見て腹に落ちたと勘違いしたまま五年も経過しているうちに、アマゾンはでかくなるわ楽天はアレだわで、日本社会の一部であるはずのネットが制御不能という素晴らしい事態に陥っているわけです。 ブックオフみたいに、荒らすだけ荒らして、良く分からないうちに経営者が変なことしてて会社が
トリも遠目で見る分には良いもので、人間は昔からトリのように空を飛んでみたいと思い、その長い夢が飛行機になって結実したと考えています。飛行機とは行かなくても、欧米ではバードウォッチングなる趣味がジャンルとしてあり、日本でも趣味とされている方が少なくありません。そういう風に見たり、憧れたりする分にはトリも問題は少ないのですが、やはり害も生じます。 前に住んでいたマンションで、ベランダでトリにエサをやる住人が居ました。一旦エサをやりはじめると、見る見るトリが集まってくるようになります。集まりすぎるとウルサイだけではなく、他にも重大な害を生じます。凄まじい糞害です。糞害は住人のベランダだけでなく、周囲の住人のベランダにも害を及ぼし、洗濯物なんて干せなくなります。 これだけでも重大な問題ですが、糞害は悪臭も伴います。これも凄まじいもので、自治会で何度も問題になっていましたが、強制力がない上に、一度集
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く