第38回:マイケル・ムーアの世界侵略のススメ「世界侵略のススメ」というのはおだやかではないタイトルだが、マイケル・ムーア監督の考えた設定は「外国を侵略して、石油や富ではなく別のものを奪う」ということらしい。ヨーロッパや北アフリカを「侵略」のために訪れたムーアは、さまざまな国のさまざまな良い試みを学ぶ。そういう学びをアメリカに持って帰ろうよ、というお話である。 マイケル・ムーアが世界を“侵略”イタリアには8週間もの有給休暇があり、消化できなかった休暇は翌年に持ち越せる。昼休みは2時間。 フランスの小学校の給食は、美味しそうなフレンチのフルコース。コカコーラなんてだれも飲んでいない。 フィンランドの学校には宿題がない。なのに学力は世界一。 よくスロヴァキアと間違われるスロベニアは、大学の授業料が無料。英語の講義も多いので、アメリカで授業料を払えなくなった若者たちがこの国に来て学んでいる。 ドイ