今年1月29日から31日にかけて発生した、三井住友海上あいおい生命保険のシステム障害の原因が本誌の取材で判明した。日本オラクル製データベース「Oracle Database 10g」のバグだった。三井住友海上あいおい生命は毎週末にデータベースを最適化していた。「シュリンク処理」と呼ぶものだ。1月29日にこの処理を実行したところ、「Oracle Database 10gのバグによりデータベースが論理的に破壊され、アクセスできなくなった」(同社)。その結果、3日間にわたりオンライン業務の停止を余儀なくされた。同社は現在、シュリンク処理の代わりに「ロード/アンロード処理」により最適化を行うことで、障害の再発を防いでいるという。